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星野仙一がドラフト会議でキレた「採点は?」「2点!」のちに2000本安打達成…じつは大成功だった“中日の隠し玉”1位指名の伝説「えっ、熊工の荒木?」
text by

安藤嘉浩Yoshihiro Ando
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/25 11:05
2026年のドラフト会議でくじ引きに臨む中日の荒木雅博本部長補佐。自身は“外れ外れ1位”で中日に入団し、通算2045安打という記録を残した
ともに2000本安打を達成
荒木は2000年代に落合博満監督のもとで4度のリーグ優勝と1度の日本一に輝くなど、中日の黄金期に主力選手として活躍した。井端弘和(1997年ドラフト5位)と組んだ「アライバコンビ」は、二遊間での高い守備力はもちろん、1、2番打者としても打線を牽引し、日本プロ野球史に残る名コンビとなった。
あのドラフト会議から3年後に中日を逆指名してチームメートとなった福留とも9年間、同じユニホームを着てプレーした。当初は内野手だった福留が外野手に転向した2001~2002年ごろから荒木が出場機会を増やしていくなど、2人の運命はその後も交錯を続けた。
荒木は41歳になった2018年のシーズンを最後に引退するまでに、通算2045安打を放った。1995年のドラフトで指名されて入団した66人(拒否2人)の中で最後までプレーし、ただ一人、2000本安打を達成した選手となった。
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同年10月13日の阪神戦(ナゴヤドーム)後に行われた引退セレモニーでは、阪神に所属していた福留からも花束が手渡されている。
ちなみに福留は45歳まで現役生活を続け、日米通算2450安打を記録した。2人とも記録にも記憶にも残る活躍をし、ファンの心に刻まれたと言っていいだろう。
「福留君には絶対に負けたくありません」と宣言したドラフト会議から23年。引退会見で「やり切り過ぎて涙も出ない」と語った荒木の表情は、実に晴れやかだった。
31年後のドラフトで“くじ引き役”に
あのドラフトから31年。49歳になった荒木氏は中日の球団本部長補佐として2026年のドラフト会議に出席。会場に来られなかった工藤公康・新監督に代わって指名が競合した選手の抽選にも参加した。
中日は青山学院大の渡部海捕手を1位指名したが、楽天と競合。荒木氏が抽選に臨んだ。まず楽天の石井一久GMが引き、荒木氏が続いたが、交渉権を獲得できなかった。
31年前、福留孝介を巡って7球団が抽選に臨んだ際には、いの一番に引いた近鉄の佐々木恭介監督が当たりくじをつかみ、2番目に引いた中日の星野仙一監督は引き当てることができなかった。
当時を思い出させるような風景だった。
さらに、あのときの中日は「外れ1位」でも巨人との抽選となり、星野監督が巨人・長嶋茂雄監督に敗れ、「外れ外れ1位」で指名されたのが荒木氏だった。
今回も宮原廉投手(近畿大)を巡ってロッテと重複したが、荒木氏が見事に当たりくじを引き当て、ホッとした表情で右手を上げた。
<前編とあわせてお読みください>


