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「カガワは進歩した」「ホンダはポリバレントだが」オシムが生前に語った本田圭佑&香川真司“ホンネ評価”「完全なエゴイストにしないために…」
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田村修一Shuichi Tamura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2026/08/10 17:01
2010年代の日本代表を引っ張り続けた本田圭佑と香川真司。オシムが当時語っていた率直な評価とは
2~3日前から、あるいは数カ月前から、長い時間をかけて考えた末のプレーではないし、トレーニングで身に付けたプレーでもない。彼らはそういう風にプレーする、というだけだ。彼らの頭に浮かぶすべてのことも即興的で本能的だ。これは誰にとっても大切なことだ。サッカーがこの方向に進歩していくのであれば、サッカーの未来はとても豊かであるからだ。
話を香川に戻せば、彼は本田よりずっと機動力がある。それはある意味当然のことで、本田は香川より大柄で、スピードもないから動きも少ない。香川のようには敏捷に動けない。まずそこが違う。そのうえ香川がプレーしているのは、動きながらサッカーをする(ムービングフットボールの)チームだ。常に動いているスタイルだが、香川自身もそういうタイプだから、そこでプレーするのは彼にはとても容易だ。
ホンダはアフリカの太鼓のような凄いゴールを決める
本田が香川と同じスタイルでプレーするのは難しい。身体もずっと重いし、スピードも足りないから、香川と同じようには彼にはできない。屈強な本田が得意とするのはもっと別のプレーだ。彼は戦いを好み、戦いに勝つ。それはそれでとても重要なことだ。
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本田にも優れた資質がある。常に前に向かって仕掛け、相手に危険な存在になっている。彼が危険である限り、相手は彼を警戒して自分たちのプレーができない。そのうえ本田の前には、豊かな未来が広がっている。まだ若く、優れた資質をこれから伸ばしていく。それができないなら、残念としか言いようがない。というのも彼は、まるでアフリカの太鼓のような凄いゴールを決めるからだ。だから彼には時間を与えて、しばらくは様子を見た方がいい。自分の力で進歩するために。
また本田はポリバレントでもある。監督は彼を、さまざまなポジションで起用できる。そして他の選手より強固だから、どこに置いても彼は危険だ。戦いを決して恐れず、常に自分から仕掛けていくから相手はファールを犯す。

