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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「単純に比較できないですが」サッカー五輪パリ&ロス世代の“リアルな環境差”「高卒すぐ欧州へ」「アジア大会があったから、と」大岩剛監督が語る
posted2026/09/16 11:02
パリ五輪スペイン戦後、涙にくれる藤田譲瑠チマを抱き寄せる大岩剛監督。LA世代も含めた2つの五輪世代をどう見ているか
text by

佐藤景Kei Sato
photograph by
Mutsu Kawamori
スタートラインが違う2つの世代
ロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表の大岩剛監督は、前回パリ五輪でもチームを4年間率いた。2世代を率いた経験を持つ中で、コロナ禍の真っただ中にあったパリ世代について、このように見ている。
「パリ世代のスタートは、ある意味で可哀想な状況でした。ですから彼らの成長速度や海外進出のタイミングを他の世代と単純に比較することはできません。今は時間とともに彼らの力が証明され、A代表などに還元されていくことで悔しさが報われればと思っています。それに比べてロス世代は、U-20のアジア予選やW杯本大会に出場して世界と対峙してきた。そこでスカウトの目に留まり、高校を卒業してすぐにヨーロッパへ渡る選手も現れました。日本サッカー界における新しい時代の走りと言っていいかもしれない」
高校卒業直後から海外クラブの獲得対象となり、直接世界へと打って出る――ロス五輪世代が置かれている環境は、かつてのどの世代とも異なっている。
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「日本の高校生に対する世界からの評価がガラリと変わった世代と言えます。時代の波に翻弄されたパリ世代と、早期から世界に飛び出しているロス世代とでは、スタートラインの場所そのものが違う。この背景の違いを皆さんにいかに理解してもらえるかが、チームや選手を評価する上で非常に重要な視点になると私自身は思っています」
なぜOA枠を使わなかったのか
パリ世代で北中米W杯メンバーに食い込んだのは久保建英、鈴木唯人、鈴木彩艶の3人に限られ、パリ五輪本大会に出場した選手の数はゼロだった。ただ、その事実についても大岩監督は冷静だ。
「パリ五輪で何が得られたのか。それは時間が経ってから結果として表れるものだと思っています。ですからパリ世代とロス世代の環境を単純に比較することはできません。答えが出るのはこれからでしょう」
パリ世代の境遇を振り返る中で、もう一つ避けて通れないのが、議論を呼んだ「オーバーエイジ(OA)枠の活用」だ。

