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号泣する田中碧にクーニャが近寄り…敗北後のピッチで何が起きていた? 勝者ブラジルにも“異変”「もう一度、久保建英をピッチに」叶わなかった思い
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byTakuya Kaneko/JMPA
posted2026/07/01 17:01
ブラジル戦後、失意の田中碧に寄り添うキャプテンの板倉滉
「もう一度、久保建英をピッチに」叶わなかった思い
谷口彰悟が立ち尽くしていた。堂安律の交代後は、主将の腕章を巻いた。ブラジルの猛攻をしのぎ切れなかった自責の念が、34歳のCBを戒めている。
落涙する背番号3に、チームメイトがそっと近づいていく。柔らかな抱擁をして、気持ちを重ね合わせる。
久保もやってきた。オランダとのグループステージ初戦で負傷した彼は、懸命のリハビリを続けてきた。チュニジア戦とスウェーデン戦はメンバー外だったが、この日はベンチ入りした。
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谷口と久保が抱擁をかわす。
谷口が「ごめんな」と呟いた。そう見えた。
チームが勝ち上がれば、久保が復帰できるかもしれない。もう一度、久保をピッチに立たせたい──それもまた、ブラジル撃破へのモチベーションとなっていたのだった。
メインスタンドから見て右側のゴール裏に、日本のサポーターが多く集まっていた。キャプテンの板倉滉が、選手たちを導いていく。横一列に並ぶ。森保一監督以下スタッフも、その後ろで列を作る。ファン・サポーターに感謝を示し、勝利を届けられなかったことを詫びた。
選手たちはメインスタンド前へ移動し、ここでまた列を作る。板倉があいさつの合図をするはずだが、ここは谷口に任せた。遠藤航の離脱でキャプテンを任された板倉は、田中のもとへ急いだ。肩を抱いた。ともに川崎フロンターレの育成組織出身で、2学年違いの彼らは、喜びはもちろん悲しみや痛みを分かち合える関係なのだろう。分かち合いたい、と言ったほうがいいのかもしれない。

