オリンピックPRESSBACK NUMBER
「今の日本記録では物足りない」800m日本新記録連発の落合晃19歳が実は駒澤大1年目に苦労していたわけ「陸上一本に集中するのが難しくて…」
posted2026/06/21 06:05
800mで日本新記録を連発し注目の落合晃(駒澤大2年)がロングインタビューで語った、1年目の意外な苦労とは
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
JIJI PRESS
MDC(MIDDLE DISTANCE CIRCUIT)2026、800m——。
落合晃(駒澤大2年)は、強かった。後半の400m、先頭のまま、グイグイとスピードを上げていく。そのまま花道のようなラスト100mを大声援に押されてトップでフィニッシュした。フィニッシュタイマーは、1分43秒45の日本記録を表示していた。
「うれしかったですね。MDCならではの雰囲気というか、応援とかが後押しになって結果に繋がったと思います。普通、あんなにわぁーって盛り上がらないですからね、ミドル(中距離)は(苦笑)」
ADVERTISEMENT
そのミドルで落合は、世界で戦おうとしている。
滋賀学園高校時代から800mでは無双だった。高2時にインターハイ800mを制覇し、国体少年共通の部では2位入賞を果たした。高3時には、第108回日本陸上競技選手権大会の予選で1分45秒82の大会記録をマークし、決勝は1分46秒56で初優勝。インターハイでは1分44秒80の日本新記録を樹立し、2連覇を達成した。第20回U20世界陸上競技選手権大会の決勝では1分47秒03で3位入賞を果たした。
17歳にして、800mでは日本のトップに立っていたのである。
大学1年目の現実
鳴り物入りで駒澤大に入学した1年目、キラキラした競技生活を想像していたが、現実は難しい時間を過ごすことになった。
「1年の時は、陸上一本に集中するのが難しかったです。苦労したのは、生活環境の変化です。授業を受けてから、(同級生の)みんなはバイトに行ったり、遊びに行くけど、自分は帰って練習をする。そういう普通の生活がない覚悟はできているので、そういう部分での羨ましさはないんですけど、息が抜けないというか……。
授業、練習、寮の仕事を毎日淡々と繰り返す生活なのですが、それをこなすだけで精一杯で、余裕がなかったです。しかも、寮には先輩方がいるじゃないですか。やっぱり先輩方には気を遣いますよね、何がってことじゃないですけど(苦笑)。いろんな初めてが重なって、ずっと気が張っている状態が続いていたのがしんどかったです。1日が終わるとドッと疲れて、毎日、爆睡していました」

