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「日本は、もう番狂わせを起こせない」? W杯オランダ戦を報じた開催国・米メディアから消えた“ある単語”「まるで映画のような後半だった」
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/06/16 17:14
サッカー北中米W杯の初戦で強豪・オランダと引き分けた日本代表チーム
そして、この日の日本の層の厚さを象徴したのが、途中出場の選手たちだった。
後半43分、伊東純也のCKに小川航基が頭で合わせる。そのボールが鎌田にわずかに触れてコースを変え、GKバルト・フェルブルッヘンの手に当たりながらゴールへ吸い込まれた。
『The Guardian』は、鎌田の同点ゴールの瞬間、日本のベンチが一斉にピッチへ飛び出し、スタンドの日本サポーターが歓喜に沸いた様子を描写している。記録上は鎌田のゴールだが、途中出場した小川の存在なくして生まれなかった一撃だった。
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劇的な結末ではあったが、そこにあったのは偶然だけではない。終盤まで前に出る力を残し、セットプレーからゴール前に人数をかける。スター選手のひらめきではなく、交代選手を含めたチーム全体の総合力が、日本に勝ち点1をもたらした。
ロイター通信は、森保一監督が「勝ち点1ではなく、3を目指していた」と語ったことを伝えている。強豪オランダ相手のドローにも、指揮官は満足していなかった。ここに、日本をめぐる視線の変化がある。
日本はもう「番狂わせ」は起こせない?
かつての日本は、強豪に引き分ければ「よく戦った」と称賛された。勝てば「歴史的快挙」と呼ばれた。だが、2026年の日本は違う。海外メディアは大会前から日本を警戒し、試合前の予想記事では日本勝利が予想され、ダークホースランキングではハーランドを擁するノルウェーより上に置かれた。
日本は、もう「番狂わせを起こすチーム」ではない――。
少なくとも、試合後の報道はそう示していた。グループリーグ突破を争う本命の一角として、日本はすでにワールドカップを戦っている。あの2対2は、単なる劇的ドローではなかった。世界が日本を見る目が変わり、日本自身の基準も変わった。そのことを示す90分だった。

