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「トップチームでは使えないよ」長谷川健太は久保建英を“特別扱い”しなかった「FC東京に戻らないことも覚悟して…」名将に聞く“天才が変わった日”
posted2026/06/14 11:41
幼い頃から“神童”として注目され、期待通りの成長を遂げた久保建英。だが、そのウラには「プロの壁」にぶつかった1年があった
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Takuya Sugiyama
久保建英という超逸材を、どう育てるべきか
久保建英という選手の足跡を辿るときに、FC東京で過ごした日々は重要な意味を持っている。長谷川健太監督(当時)のもとで過ごした期間が、久保を現代的なフットボーラーへ変えたのである。
スペイン1部バルセロナの下部組織所属だった久保は、同クラブがFIFA(国際サッカー連盟)から18歳未満の外国人選手獲得と登録違反による制裁を受けたことで、公式戦に出場できなくなってしまった。このため、2015年にFC東京の下部組織に入団し、翌16年に中学3年でU-18へ飛び級で昇格する。同時に、トップチームの試合に出場できる2種登録選手として登録された。
2016年11月に、J3リーグで活動していたFC東京U-23のメンバーとして公式戦に出場した。翌17年5月にはルヴァンカップでトップチームデビューを飾り、同年11月に16歳でプロ契約を結ぶ。
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2018年にはプロ選手として本格的な一歩を踏み出す。そのタイミングでトップチームの監督に就任したのが長谷川だった。
「18歳になったらスペインへ戻るのは決まっていて、日本サッカー界の金の卵です。うまいのは間違いないけれど、覚えなきゃいけないことはたくさんある。どうやってサッカーを教えるか、というのは考えました。プロ選手としてしっかりスペインへ戻して、日本代表につながるような日々にしないといけない。責任感やプレッシャーみたいなものはありましたね」
プレシーズンのキャンプでは、Bチームの練習試合で起用した。ゴールを決めた試合もあったが、目を見張るプレーがあったわけでなく、すぐにトップチームへ上げるレベルでもなかった。
「とにかくボールに触りたい選手なので、ボールをもらいに寄っていく。それまでは建英がチームで一番うまかったから、ちょっと寄ればどんどんボールが集まってくるような環境でやっていたと思うんです。でも、トップチームでは寄ってきたからといって必ずパスが出てくるわけではない。そうすると、余計にボールを欲しがって寄っていく。オフ・ザ・ボールの動きがないんです」

