オリンピックPRESSBACK NUMBER
「朝、保育園につれていってから」「ママ、カーリング掃除してたって」“育児と両立”フォルティウス吉村紗也香が明かす家族の支え…4年後の五輪は?
text by

石川仁美(Number編集部)Hitomi Ishikawa
photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA
posted2026/06/10 17:01
フォルティウスのスキップを務める吉村紗也香。母として五輪の大舞台で戦った
「JOCの合宿で小穴選手と同じ部屋になった時に子供の話を初めてして、すごく新鮮でした。私の中で船山コーチはとても大きな存在です。おかげで競技者として戻ってこられたと思うので。前を歩いてくれている先輩がいてくれてすごくよかったなと思うので、私も次の世代に伝えていければと思っています」
――子育てしながら競技生活を送るのは予想以上に大変なことでしたか。
「めちゃめちゃ大変でした。想像を超えていました。でも、自分が決めたからにやるしかないっていう精神でずっと走ってきているので。正直辛い時期もありましたが、自分が決めたことですし、それに対して周りが協力してくれているので。夫の家族にも協力してもらいながら、朝に子どもを保育園につれていってから仕事やトレーニングに向かう生活を送っています。子どもとの時間は全力で遊びたいですし、カーリングや仕事も100%の力でやりたい。大変ですけど充実感は大きいかなと思います」
「ママ、カーリング掃除してた」って
ADVERTISEMENT
――オリンピック期間中はご家族は札幌で応援してくれていたのですか。
「夫は現地まで来てくれました。息子は札幌に住む夫の両親が面倒を見てくれていました。息子はこっちが寂しいぐらいにドライなところがあって(笑)。『じゃあねー』みたいな感じで送り出してくれているので行きやすいのですが、ちょっと寂しさもあります」
――息子さんのカーリングのことを理解していそうですか。
「テレビで見ているからか『ママ、カーリング掃除してた』って言ったりします。多分スイープのことだと思うんですけど、私がカーリングをしていることは理解しているんだなって思っています」
家族もいますし、4年後を目指すには相当な覚悟が
――4年後については考えていますか。
「家族もいますし、4年後を目指すにしても相当の覚悟が必要です。自分の人生を大事にしたいという思いもあります。なので、簡単に競技を続けますとかやめますとは言えないなと思います。まだシーズンは終わってないのでまずは日本選手権を全力で頑張ります」
――日本選手権への意気込みは。
「オリンピックでは自分たちが思い描いている結果が出せなかったですし、自分達のプレーができませんでた。 今シーズン最後の大会、4年間積み上げて来たものを出し切り、連覇を目指して強い姿を見せたいと思っています」
◆
こう決意を語った吉村とともに、五輪までの日々を振り返ってくれたのは近江谷杏菜だ。
「楽しんで前向きにギリギリのところを進んでこられたなと感じています」
ミラノ・コルティナ五輪への道のりを、近江谷はそう振り返る。極限のプレッシャーを乗り越え、16年ぶりに立った夢の舞台で感じたメダリストたちとの差、長く競技を続ける原動力、そして「無限ではない」と語る気力――その言葉の真意に迫る。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

