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「ザイオンもトミ(冨安健洋)も体の厚みが」日本代表GK鈴木彩艶はW杯次第でメガクラブ移籍か…「後藤啓介はまだ細いけど」STVV日本人CEOがズバリ
posted2026/05/10 11:04
冨安健洋と鈴木彩艶。ベルギー経由で世界的にも評価されるDFとGKが生まれたことは、日本サッカーの真価の証ともいえる
text by

佐藤景Kei Sato
photograph by
JFA/AFLO
W杯、ひょっとしたらメガクラブ移籍も
定説として、日本人がゴールキーパーというポジションでヨーロッパの第一線で活躍することは難しいとされてきた。だが――。
「JFAの関係者とも最近、鈴木彩艶について話したばかりです」
シント=トロイデンVV(以下、STVV)がステップになって、その定説が間もなく覆るかもしれないと立石敬之CEOは言う。
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「ヨーロッパで活躍する日本人選手は確かに増えてきましたけど、いわゆるメガクラブ、パリ・サンジェルマンとかレアル・マドリーとか、UEFAチャンピオンズリーグのタイトルを争えるようなクラブで完全にレギュラーを取っている選手はいません。ケガから復帰した伊藤洋輝が最近、バイエルンでその座をつかみつつありますが、真価を示すのはこれからでしょう。その意味で、伊藤とともに期待できるのが彩艶でしょう。少し前までは体格差も含めてゴールキーパーは、世界から最も遠いとされるポジションでした。でもこの8年間で状況が劇的に変化している。今もSTVVには小久保玲央ブライアンがいますし、パルマへ移籍した彩艶はすぐにレギュラーを掴み、今やヨーロッパのサッカー界で誰もが知る存在になっています。
正直、彼によって意識を変えさせられました。ベースとなるサイズの壁は無視できないにせよ、日本で育ったキーパーも、世界のトップを狙える時代が来たのだと考えるようになりました」
日本のGKが世界で戦うのは難しい——。それはすでに過去の話なのかもしれない。
「キックに関して言えば、彩艶はもう世界のトップレベルにあると思います。W杯が終わったら、(メガクラブへの移籍も)ひょっとするんじゃないですか」
“浦和の控えGK”でも感じていたポテンシャル
浦和レッズ時代、彩艶は西川周作の壁を越えられず、控えに甘んじていた。しかし、その当時から立石CEOはシーズンを通してプレーすれば、大きく飛躍すると確信していたという。ヨーロッパでこれほど早く注目の存在になるとまでは予想できなかったものの、ポテンシャルには並外れたものを感じていた。
だからこそ、チームに迎え入れた。

