甲子園の風BACK NUMBER
苦しむドジャース佐々木朗希を“高校恩師”が語った…「ロッテ時代から朗希の登板は5回ずつ観てます」「本来コントロールいい投手」
posted2026/04/26 11:03
ドジャースでプレーする佐々木朗希(24歳)
text by

柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph by
Getty Images
盛岡白百合学園(岩手)の硬式野球部監督に就任した國保陽平(39歳)に、教え子である佐々木朗希(ドジャース)へのエールを聞いた。【全4回の4回目】
◆◆◆
花巻東との試合中、一塁側の盛岡白百合ベンチでは國保の声が一番大きく、守備位置の細かい指示や中継プレーのミスの指摘、時にはマナーに関する苦言や助言も入学したばかりの部員たちに飛ばしていた。
國保監督の叫び「プライド捨てて…」
試合も終盤に入り、大量リードを奪われていた盛岡白百合だったが、7回裏に無死一、二塁という得点のチャンスが生まれた。その時、花巻東のベンチからマウンドに伝令が送られた。國保が叫ぶ。
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「いいか、タイムが解けたら牽制がくるぞ!」
これまでの対戦経験から、花巻東がとったタイムが解けた瞬間、花巻東の投手が、走者を牽制する傾向があることを走者に注意喚起したのだ。さらに國保の絶叫は続いた。
「ヒットゾーンに打て! プライドを捨てて、つなぐしかねえんだ」
しかし、セカンドに力のないゴロが飛び、ダブルプレーでチャンスは潰えた。試合は大敗したが県内の高校野球をリードする花巻東を相手に、立派に9回を戦い切った。
盛岡白百合の主将、前川広翔が話す。
「花巻東さんは初球から振ってくるし、最初のワンプレーから気を抜くことはなくすごい迫力だった。こういう強いチームと戦っても、最後まで諦めずに全力でプレーすることが大事だと思います。まずは1年生のうちに公式戦初勝利を目指して、2年後には甲子園に出場したいです」
前川は國保のことを入学以前から知っていたという。


