- #1
- #2
甲子園の風BACK NUMBER
“センバツ優勝”大阪桐蔭が府大会でまさかの敗戦…あの「岡田彰布の母校」が波乱の主役に?「中学では実績がない子がたくさん」でも王者撃破のウラ話
posted2026/05/14 06:03
春季大阪府大会の準決勝でセンバツ王者の大阪桐蔭を破った関大北陽。阪神の監督としても活躍した岡田彰布氏もOBのひとりだ
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by
Nanae Suzuki
決勝で履正社に6-7で競り負け、40年ぶりの府大会制覇とはならなかった。
だが試合後、三塁側ベンチ前には関大北陽ナインによる円陣ができていた。
「彼らには枕詞がついたんで。でも、そのプレッシャーに彼らは勝てなかったっていうところがね。そういう話をしました。決勝で負けましたけれど、夏に向けてこの経験は大きいですね。まぁ逆に言うと……この先は言わんときます」
ADVERTISEMENT
苦笑いを浮かべた辻本忠監督は、試合直後こう口にした。
センバツ優勝の大阪桐蔭が中心となると目されていた今春の大阪府大会。だが、大阪桐蔭が準決勝で対戦することになった関大北陽は、準々決勝までの5試合全てを無失点で勝ち上がっていた。
「(2年生エースの)西脇(舜翔)がよく投げてくれましたね。西脇以外の投手もこの春はしっかり粘り強く投げてくれたことがこの春の勝因です」
5回戦の東海大大阪仰星戦で先発した西脇は相手のミスからもぎ取った1点を守り切り、1-0で完封勝利を挙げていた。最速144キロの速球を誇るが、練習試合でも完投がなかった右腕が公式戦初完投どころか完封勝利を挙げた。
背番号10の山本新太、11の加藤篤紀らも持ち味を発揮し、大阪桐蔭戦では9回のピンチから登板し、無失点と好投した背番号20の大鶴颯音らの存在も大きかった。
決勝で惜敗も…準決勝で大阪桐蔭を撃破
だが、そんな投手陣が決勝の最後の最後で崩れた。
「決勝は8回9回に(合計)3点取られていますし、エラーを5個もしてしまっていますしね。ここですんなり勝って勘違いするよりも、宿題をいただいたというか、夏に向けて課題も出た大会だったと思います」
とは言え、前日の準決勝ではセンバツ優勝の大阪桐蔭を相手にエースの西脇が7回を5安打無失点と好投し、1-1のままタイブレークの延長戦にもつれ込み、最後はサヨナラ勝ちで王者を撃破したインパクトはあまりにも強い。

