甲子園の風BACK NUMBER
佐々木朗希の高校恩師が…“お嬢様学校”「白百合」の監督に就任していた「女子校→共学化」「野球部できた」“あの登板回避騒動”から7年、國保陽平の今
posted2026/04/26 11:00
盛岡白百合学園野球部(岩手)の初代監督に就任した國保陽平(39歳)
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柳川悠二Yuji Yanagawa
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Yuji Yanagawa
今春、名門「白百合」系列の中高で初めて共学化に踏み切った盛岡白百合学園(岩手)。同時に、硬式野球部も誕生した。初代監督に就任したのは、國保陽平(39歳)だ。國保が大船渡の監督だった時代から取材するライター・柳川悠二氏が現地へ行った。【全4回の1回目】
◆◆◆
白百合と野球――。
あるいは。
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伝統あるお嬢様学校に、黒土と汗にまみれる球児たち——。
それは一見、不釣り合いにも思える。しかし、今春より男女共学となった岩手の私立・盛岡白百合学園の高等部には確かに、男子の硬式野球部が誕生した。
共学化と同時に野球部創立…監督は?
初代監督に就任したのは、國保陽平(39歳)だ。大船渡高校時代の佐々木朗希(現・ドジャース)を指導したことで注目を集めた野球指導者である。昨年3月まで公立高校の体育教師だったが、2025年度より盛岡白百合の教師に転身し、保健体育を教えながら1年をかけて共学化と創部の準備をしてきた。
この日(4月18日)、同校では県下一の野球強豪校で、この春のセンバツにも出場した花巻東を招き、野球グラウンドのオープニングセレモニーが開催された。もともと校庭だった野球場は左翼70m、右翼90 mの歪な形状とはいえ、國保の意見も取り入れながら改修工事が進められたという。プレイボールの直前、挨拶に立った國保はこう切り出した。
「私たち盛岡白百合学園高校野球部は、甲子園優勝を目指して一歩を踏み出したばかりですが……」
その時、聴衆がざわついた。國保は気にすることなく続けた。

