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[移籍1年目の景色]小笠原道大「真の強さを問われ続けて」
posted2026/04/26 09:00
ルーキー時代に影響を受けた元チームメイトが敵将に。その視線は重圧を感じさせた
text by

加藤弘士Hiroshi Kato
photograph by
Hideki Sugiyama
2006年の原巨人はどん底だった。
原辰徳は、前年5位に沈んだ堀内恒夫から監督のバトンを引き継ぎ、立て直しへ奔走したが、借金14の4位に。球団史上初の2年連続Bクラスと辛酸をなめた。「これだけ弱いチームで野球をしたのは生まれて初めてだ」と嘆く中、再建は急務だった。
その秋、FA戦線の目玉は小笠原道大。日本ハムの主力打者として、打率3割1分3厘、32本塁打、100打点で本塁打と打点の二冠王に輝き、25年ぶりのリーグ優勝、44年ぶりの日本一へとチームを導いたバットマンである。小笠原がFA宣言すると、原は自ら交渉の席に出向き、獲得への熱意を訴えた。「上手い選手はいらない。強い選手を求めている」が口癖の原にとって、小笠原は自ら模範となり、その背中で若手に「強さ」を示せる男だったからだ。
小笠原が当時を振り返る。
「プレー以外のことも評価されて、今のジャイアンツに足りないものを若い選手に伝えてほしいという話もありました。ファイターズは日本一になりましたし、これからのチームでチャレンジしたい思いもあって、ジャイアンツを選びました」
2007年シーズンが幕を開けた。至近距離で接することになった指揮官・原に、どんな印象を抱いたのだろうか。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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