獅子の遺伝子BACK NUMBER

「最も影響を受けた指導者は?」に栗山巧が即答…西武元監督と“壮絶打ち込み”で作り上げた打撃術…恩師が語る「たった一度だけクリを叱った出来事」

posted2026/07/27 11:04

 
「最も影響を受けた指導者は?」に栗山巧が即答…西武元監督と“壮絶打ち込み”で作り上げた打撃術…恩師が語る「たった一度だけクリを叱った出来事」<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

今季限りで現役を引退する栗山巧の若き日

text by

市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

PROFILE

photograph by

BUNGEISHUNJU

 今シーズン限りでの引退を発表し、プロ野球人生の集大成となる日々を送っている埼玉西武ライオンズの栗山巧外野手。シーズン最多安打記録や4度のベストナイン獲得、2000本安打達成など数々の実績を残してきた野球人生の成功の秘密と、ファンに愛される理由を周囲の証言から紐解く。第2回は栗山にとって“恩師”である元監督の田邊徳雄三軍野手コーチに聞いた。〈全2回の前編/後編を読む〉

◆◆◆

「よく言われるんだよ。『なんでそんなに栗山さんは田邊さんのお願いを聞いてくれるんですか?』って……。『同期入団だから若いときからいろいろとあったんだよ』って答えるんですけどね」

 そう言って笑うのは三軍野手コーチの田邊徳雄である。

ADVERTISEMENT

 栗山巧が使用しているバットを参考にして、新しくバットを作りたい。しかし見本としてメーカーに本物のバットを渡さなければいけないと知った育成選手のために、田邊コーチが栗山にバットを1本譲ってくれるように頼んだときの話だ。

 いとも簡単に栗山のバットを手に入れるこのコーチは一体何者だ――? 若い選手の目には田邊と栗山の関係性が不思議に映ったのだろう。

「彼らにとってみればクリ(栗山)は雲の上の存在だからね。なんでだろうって純粋に思ったんでしょう」

「最も影響を受けた指導者」に即答した名前

 今シーズン限りでの引退を発表している栗山にとって、プロ生活の25年間で最も影響を受けた指導者は誰か。以前、2000本安打達成の記事を書く際に本人に確認したところ、間髪入れずに返ってきたのが田邊徳雄という名前だった。

 田邊は黄金期の1985年から1999年にライオンズでプレーし、自由契約になったあと金銭トレードで読売ジャイアンツへ移籍。翌年、ジャイアンツで現役生活を終えた。

 現役を引退したあとは2002年から古巣であるライオンズのコーチに就任した。

【次ページ】 感服した「全く変わらない姿」

1 2 3 NEXT
#埼玉西武ライオンズ
#西口文也
#栗山巧
#赤田将吾
#中村剛也
#田邊徳雄

プロ野球の前後の記事

ページトップ