- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「歴史的采配ミスと言われたかも…」森保一監督が明かした“試す”選手起用の難しさ「反省はあります」…“89人→26人”選考のプロセスとは《W杯日本代表》
posted2026/05/19 11:06
森保一監督。歴史的なブラジル戦勝利の裏でも選手トライアルをしていた
text by

木崎伸也Shinya Kizaki
photograph by
JFA/AFLO
今回はそのなかから、森保監督が珍しく“メンバーの選考基準”について語った場面を紹介する。ブラジル戦での大逆転劇を振り返ったときだった。第2次森保ジャパン発足後に招集された89人から、W杯に臨む26人へ――その絞り込みのプロセスの一端が見えてくる。【全2回の後編/前編も公開中】
◆
「歴史的采配ミスと言われたんだろうな」
<ブラジル戦3-2の状態で投入された望月ヘンリー海輝。それは森保監督の期待を込めた“試す”起用だった。>
ブラジル戦において、アディショナルタイムの表示は6分だった。
ADVERTISEMENT
望月が後半40分にピッチに入ると、約11分間のサバイバルが始まった。
望月は最初のプレーでロドリゴに食いつきすぎ、完全に入れ替わられて危険なクロスをあげられてしまう。しかし、それ以降は粘り強いプレーを見せ、後半45分には長い足を生かしてクーニャからボールを奪って約30メートルをドリブルで駆け上がった。後半49分にはロドリゴと1対1の場面で押し返した。
日本は後半48分に右シャドーの伊東純也が足を痛め、後半50分に右CBの渡辺剛が足をつり、2人がほとんど動けなくなってしまう。この危機的状況において、誰よりも幅広く動いたのが望月だった。決してパーフェクトな出来ではなかったが、逃げ切りに一定の貢献をしたことは間違いない。
森保は歴史的勝利が迫る中、選手のトライアルまでやっていたのである。恐るべき度胸だ。
そんな大胆不敵な勝負師でも、自分の采配を試合後に思い出して苦笑いを浮かべることがあるという。
「ふとした瞬間にヘンリーが最初にきれいに背後を取られた場面を思い出し、あれで勝ちを逃していたら、歴史的采配ミスと言われたんだろうなと思いました。
采配を振り返って、自分の決断が合っていたのかなと考えることはよくありますよ。反省はいっぱいあります。
ただ、原理原則として、常に『日本代表の勝利』と『日本サッカーの発展』につながるかを考えている。選手交代もこの原理原則に立ち返って決めています。だからどの決断にも後悔はありません」
「中村敬斗のシャドー起用」も…
さらに選手トライアルと並行して、複数ポジション起用の準備も進められている。

