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「まるで別人」WBC絶不調→ソフトバンクで復活…近藤健介のナゾ「改造したフォームを戻した?」現地記者の質問、近藤本人は強く否定した“打撃の話” 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/04/01 11:04

「まるで別人」WBC絶不調→ソフトバンクで復活…近藤健介のナゾ「改造したフォームを戻した?」現地記者の質問、近藤本人は強く否定した“打撃の話”<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

WBCで不調も…ソフトバンクで復活。そのウラ側を近藤健介に聞いた

WBC・今季に向けてフォームを変えた…

 近藤はシーズンオフに、WBCと今シーズンに向けて大胆な打撃フォームの改造をして臨んでいたのだが、WBC開幕直前にそれをやめた。少なくとも筆者の目にはそう映った。

 取り組んでいた新フォームは昨年よりもスタンス幅がかなり狭く、バットのグリップの位置も高く構えていた。

「スタンスが狭まれば体は回りやすい。スタンスが広いと(トップを作る時に)右肩も入りやすい。そして重心を落とす意識だったのを、今年は上から下へのイメージ」

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 重心を落とす意識づけの意味合いがあったと思われる打席での屈伸動作をやめていた。さらに膝はあまり曲げず、立ち姿も大きく変えていた。

「重心が低すぎると次の動きに対して動きづらい。高めの速い球を捉える確率を上げたいんです。ちょっと差し込まれる感じがあった。パ・リーグの投手は速いし、WBCも速いピッチャーが多い。スイングの感じは全然変わってないですけど、立ち方とイメージを変えた感じですかね」

 近藤は昨季、故障の影響で75試合出場にとどまったが、打率.301、出塁率.410、長打率.492と投高打低が顕著な現球界の中ではかなり優秀な成績を残していた。

 これまでのプロ野球人生においても、規定打席到達のシーズンが7度ある中で6度も打率3割超を果たしている。また、日本ハム時代の11年間で通算52本塁打だったのが、ソフトバンク移籍1年目に26発で本塁打王に輝くと昨季までの移籍3年間で55本塁打をマークしている。

「ソフトバンクに移籍したのを機に長打を意識するようになりました。日本ハム時代は首位打者を獲りたいと思っていたので、打率3割じゃなくて『3割2分を打ちたい』とかそれ以上の数字を目標にしていましたが、今は打率3割、出塁率4割、長打率5割が最低限だと考えています」

 結果を残してきた打撃にもかかわらずスクラップ&ビルドを繰り返す。近藤はそうやって実績を積み上げてきた。打撃改造は近藤にとって当たり前のことなのだろう。だから2月の春季キャンプの頃も、今年のフォームについて事もなげな顔で説明していた。

フォームを戻した…記者が見た近藤の変化

 新しい打撃フォームで、果たしてどんな答えを出すのだろうか。

【次ページ】 「フォーム戻した?」近藤は否定

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