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「まるで別人」WBC絶不調→ソフトバンクで復活…近藤健介のナゾ「改造したフォームを戻した?」現地記者の質問、近藤本人は強く否定した“打撃の話” 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/04/01 11:04

「まるで別人」WBC絶不調→ソフトバンクで復活…近藤健介のナゾ「改造したフォームを戻した?」現地記者の質問、近藤本人は強く否定した“打撃の話”<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

WBCで不調も…ソフトバンクで復活。そのウラ側を近藤健介に聞いた

 そんな興味の中、やがて侍ジャパンに合流。宮崎で合宿を行い、ソフトバンクと強化試合を2試合戦った。その後名古屋に場所を移して中日と2試合、さらに大阪でまずはオリックス戦。WBCの開幕が迫っていく。

 近藤はその5試合で13打数2安打と振るわなかった。ヒット2本は初戦の2打席目までに放っており、その後11打数無安打とバットから快音が聞かれなくなったのである。

 迎えたWBC開幕前最後の強化試合、3月3日の阪神戦(京セラドーム)。近藤に変化があった。今年初めて打席の中で屈伸動作を見せたのだ。

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 構えも少し重心が低くなったように見えた。昨年までの打撃フォームである。この試合では3打数2安打1打点と結果を出した。

 近藤はそのまま、WBC本大会にも昨年に近い打撃フォームで臨んだ。しかし、不振を脱却することはできなかった。シーズンオフの期間を費やした取り組みを手放す重たい決断をしたにもかかわらず、肝心のWBCでは奏功しなかったのである。

 迷った挙句、打てなかった。

 だからこそ、余計に近藤のことが心配だったのだ。

「フォーム戻した?」近藤は否定

 ソフトバンクに戻ってきて、最初に気になったのは「どちらの打ち方」を選択するかであった。チーム合流はレギュラーシーズン開幕8日前の3月19日。時間が豊富とは言えないが、腰を据えて調整することはできた。

 果たして、近藤はシーズンオフに取り組んだ打ち方に再チャレンジするのか、それともWBCの打ち方を続けるのか――。

 近藤の決断は、後者だった。

 いわゆる昨年までの打撃フォームに戻したように見えた。しかし、近藤に尋ねると、それを強く否定された。

「去年と同じではありません。戻していない。自分の中ではまた新しい形、いい形を模索して作っているところです。これで行こうというものは見えてきています。ただ打席を繰り返す中で微調整は必要だと思っています」

 打席での屈伸ルーティンやスタンスの幅は昨年までの形に見えるし、低い重心で“下から上”の動きにも見えるが、それも違うという。

【次ページ】 コーチ証言「大げさに捉えすぎです」

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