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WBCで浮上した“日本プロ野球の問題点”…アナリストが指摘「情報戦で負けていた」「超投高打低の調整は急務」じつは韓国よりも低かった“あるデータ” 

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曹宇鉉

曹宇鉉Uhyon Cho

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posted2026/03/30 11:27

WBCで浮上した“日本プロ野球の問題点”…アナリストが指摘「情報戦で負けていた」「超投高打低の調整は急務」じつは韓国よりも低かった“あるデータ”<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ベネズエラ戦で最後の打者となり、グラウンドを去る大谷翔平。WBC後、多くの選手や識者が日本球界への提言を発している

「じつはもう有効ではない」日本投手の落ちるボール

――概して日本の投手のフォークやスプリットは海外の打者に対して有効で、MLB関係者からも高く評価されている、というイメージがありますが、今大会はそうではなかったのでしょうか。

宮下 どのチームも、日本の落ちるボールを研究してきた節がありますね。2023年と2026年のWBCにおける日本の全試合を検証すると、「落ちるボールを空振りさせた割合」で今回のベネズエラ戦が31.3%と突出して低かった。加えて%が低い順に並べると、上位3つはすべて2026年の試合でした。日本はフォークが武器の投手が多いので、特にメジャーリーガー軍団のベネズエラには対策をとられていた可能性が高い。完全にチームレベルでのデータ分析、情報戦で負けていたのでは、と思わせられる数値です。

――フォークやスプリットがもはやそれほど有効ではない、というのはとても興味深い指摘です。

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宮下 近年のMLBでも、スプリットに対してバッターが対応しはじめているという事実があります。空振り率は2021年の37.3%をピークに、2024年と2025年はそれぞれ34.3%、34.7%まで下落して、ハードヒット率が上昇している。マイナスが大きいほど投手優位であることを示す「Batter RV / 100」でも、2022年の-.524に対して2025年は-.040と、打者と投手がほぼ拮抗するレベルになっています。スプリットの総投球数がここ5年で倍増(2021年は1万1397球、2025年は2万3725球)していることも影響していると思われます。

――大谷翔平選手は大会後、データをどう活用するか、という面での日米のギャップに言及していました。

宮下 本来、情報戦はむしろ日本のほうが優位だったんじゃないか、とも思うんですよね。メジャーリーガーのデータは「Baseball Savant」などでおおむね公開されているので。無料のサイトでもある程度、分析できてしまう。対してNPBはそこまで細かいデータを公開していない。情報の仕入れやすさという点では、おそらく日本のほうが有利だったはずです。とはいえ、やはりデータの落とし込みという部分で、メジャーリーガーが多いベネズエラのほうが分析慣れしている側面はあったのかもしれません。

【次ページ】 「日本とベネズエラの戦力差はそれほどなかった」

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