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侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
「Netflixへの憤りはない」WBC“商用利用NGで放映断念”野球居酒屋に聞いた本音「前回は午前中も満席だった」街ではゲリラ放映も…Netflix独占問題の実情
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/24 17:00
Netflix独占配信となった2026年のWBC。準々決勝で敗れた日本の最後の打者は大谷翔平だった
「仮に商用利用が10万円という話なら払います」
リリーズ神田スタジアムではプロ野球の全試合を店内で放映するため、DAZNのビジネス用ライセンスやJ SPORTSの法人契約を結んでいる。個人での加入とは異なり、年間のコストは数十万円から100万円ほどの規模になるものの、野球居酒屋という業態をとる以上は必要な経費として割り切るほかない。だからこそ、今回のWBCでもNetflixが商用ライセンスを設定してくれれば、よほどの高額でないかぎりは契約を結ぶつもりだったという。
「仮に商用利用のライセンスがWBC期間の買い切りで10万円だという話なら、必要経費だと思って払います。ただ、今回いろいろな報道を見ていても、Netflix側がどういった思惑だったのかは判然としない。そもそも商用利用を想定していなかったのか、あるいはライセンスを売るつもりがまったくなかったのか。498円の新規会員をたくさん集めながら、飲食店から1店舗10万円取れるのならいいのでは、とも思うんですが……。こういった声があるということも当然、把握はされているとは思うので、もし今後も定期的に野球を含むスポーツ配信を行っていくのであれば、そのあたりも考慮してもらえるとありがたいな、と個人的には思いますね」
参考となる数字をあげると、プロ野球やJリーグをカバーする「DAZN For Business」の料金は、収容人数20名以下の小規模飲食店で年間17万2500円、21名以上の中規模飲食店で年間34万5000円となっている。それを踏まえれば、高橋さんが仮定した「WBC期間の買い切りで10万円」という商用利用の金額は決して安くない。
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ここまでが、リリーズ神田スタジアムの店主としての高橋さんの見解だった。だが、ひとりの野球ファンとしての思いは、やや異なる色味を帯びていた。
<続く>
