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《女子カーリング》「中学校だけで20チーム」北海道の小さな町からロコ・ソラーレもフォルティウスも「あ、伝書鳩さん!」長年取材した記者が知る背景
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茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byAP/AFLO
posted2026/04/08 11:01
世界選手権で準決勝進出を果たしたロコ・ソラーレ。フォルティウス勢とともに彼女たちを長年見つめた地元紙の記者に話を聞いた
寒河江 そうです。2006年が一番、いろんな世代のチームも多く、イベントもあって彼女たちの活動が活発だったんですよ。その中で今のロコ・ソラーレの前身である「チーム常呂中学校」が、日本選手権の予選で強豪の「チーム青森」に勝利したんです。あれが2006年のことでした。日本選手権では2年連続で3位になりましたけども、あの頃が人数的にも一番賑やかだったかなと思います。
――中学生がチーム青森に勝利した前後で、常呂の町の熱気というか、盛り上がりに変化は感じられましたか。
寒河江 あの頃は本当に盛り上がっていましたね。常呂にカーリングを持ってきた先代の小栗祐治さんという方がいて、その方から伝わった親の世代、小野寺亮二さん(小野寺佳歩の父)、吉田知那美選手、夕梨花選手のお母さまだとか、親世代が指導者になって、自分たちの子供たちに教え始めた頃だったんですよ。
小さな町なのに中学校だけで20数チームも
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――なるほど。
寒河江 驚いたのは、小さな町ですけれども、中学校1学年で、ほとんどのクラスメートが4人1組でチームを作って、カーリングをやっていたこと。それが記憶に残っています。1学年40人もいなかったと思いますが、学年で10チームまではいかなくても、それに近い数のチームが切磋琢磨していた。1つの中学校で、1学年に6、7チームはあって、学校全体だと20数チームぐらいになる。それぐらいの盛況ぶりでした。
――それはすごいですね。
寒河江 常呂には独自のカーリング協会があって、毎年冬から春にかけてリーグ戦があるんです。子供たちのリーグもあるんですが、一般のリーグに半分ぐらい子供たちのチームが参加していました。親世代に交じってプレーすることで、強くなっていったという感じですね。他のスポーツでも大人と交ざることで強くなることがありますが、まさにそういった現象が起きていたんです。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

