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《女子カーリング》「中学校だけで20チーム」北海道の小さな町からロコ・ソラーレもフォルティウスも「あ、伝書鳩さん!」長年取材した記者が知る背景
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茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byAP/AFLO
posted2026/04/08 11:01
世界選手権で準決勝進出を果たしたロコ・ソラーレ。フォルティウス勢とともに彼女たちを長年見つめた地元紙の記者に話を聞いた
鳩が豆鉄砲を食ったような表情を浮かべてしまったが……話をよくよく聞くと、北海道の北見市で40年以上にわたり地域情報を発信し続けるフリーペーパー『経済の伝書鳩』という媒体だそうだ。質問も「お正月には帰省することができたんですかね?」「常呂の人たちが、皆さん応援してますよ」とローカルなトークを聞きつつも、取材の蓄積を感じさせるものが多かった。
この方ならカーリングの歴史をより深く知っていくことができるかもしれない。ということで「伝書鳩 さがえ」もとい、寒河江芳明記者に話を聞いてみることにした。
ロコもフォルティウスも小学生の頃から取材
――まずは、寒河江さんが所属されている「経済の伝書鳩」さんが、どのような媒体なのか簡単に教えてもらえますか?
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寒河江 弊社は昭和58年創立ですね。最初はチラシに記事を載せて配るというところから始まりました。フリーペーパーを日刊で発行しているというのは、全国を探しても弊社ぐらいじゃないでしょうか。今は週5日の発行になりましたけども。記者は北見に5人、美幌に1人、網走に1人の計7人体制で、この地域の情報を広く取材しています。
――その中で、寒河江さんはカーリングを専門に担当されている。
寒河江 そうですね。カーリングに関しては、だいたい私が担当させてもらっています。取材歴はフォルティウスやロコ・ソラーレの選手たちが小学生の頃からですから……もう30年近くになりますね。
――30年! それだけ長く取材されていると、もう知り尽くしている、という感じでしょうか。
寒河江 いえいえ、知ってることだけですよ(笑)。
吉田姉妹に小野寺…親世代の教えが
――カーリング取材のきっかけは何だったのでしょうか。
寒河江 じつは北見に古くから「河西建設カーリングホール」というところがあったんです。そこの取材が最初ですね。長野五輪に向けて、北見からも常呂の選手のほかに丹羽明美さんが日本代表に選ばれたんです。
――長野五輪の前はまだ、常呂町への取材はされていなかったのですか。
寒河江 そうですね、まだ市町村合併前で、私どもも常呂までは取材に入っていなかった時期です。本格的に取材を始めたのが、今いる彼女たちが活躍し始めた頃ですから、だいたい20年ぐらい前ですね。
――2006年のトリノ五輪前後でしょうか。

