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中日二軍で壮絶な練習…寮で「死亡説」が流れた“ある選手”「それほど追い詰められているように…」野村克也から絶賛されるまで「前原1人にやられた」 

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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posted2026/03/28 11:02

中日二軍で壮絶な練習…寮で「死亡説」が流れた“ある選手”「それほど追い詰められているように…」野村克也から絶賛されるまで「前原1人にやられた」<Number Web> photograph by NumberWeb

中日で活躍した元プロ野球選手、前原博之58歳

「オレがオレが、という人間は嫌いなんです」

「夏場になると、身体が悲鳴を上げていました。毎朝起きると、背中がバリバリに張っていた。だから、スイングも鈍くなる。結局、スタミナがなかった。持久力を付ける筋トレの必要性を感じましたし、アフターケアや普段の食事にも気を配るべきだった」

 年俸は700万円から1500万円に昇給し、結婚もした。だが、「今年こそは」とレギュラー獲りを誓った93年も、便利屋の域を脱せなかった。指導者からは「他人を蹴落としてでも、自分が前に出るぐらいの気持ちを持て」と何度も叱咤された。

「僕には、そういう思いがなかった。『オレがオレが』という人間は嫌いなんですよ。みんなで幸せになりたい。大谷翔平も松井秀喜も気負ってないのに、活躍してますよね。見ていて気持ちいいし、応援したくなる。自己主張の強さって、本当に必要なんですかね」

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 そんな前原が日本中の視線を浴びたのは、94年の「10.8」決戦だった。この年、開幕から巨人が独走。2年目の松井秀喜、FA加入の落合博満が打線を引っ張り、投手陣は斎藤雅樹、槙原寛己、桑田真澄の三本柱が勝ち星を重ねた。中日は夏場まで2位につけていたが、8月18日から8連敗。高木守道の退陣、星野仙一の監督復帰が報じられていた。

〈つづく〉

#3に続く
中日から西武へ電撃トレード移籍「月50万円ぐらい食費に使ってました」前原博之が“34歳で戦力外通告”を受けるまで「星野さんから電話?ないです」
この連載の一覧を見る(#1〜6)

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