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「ピッチクロックやABSを導入すべきか?」侍ジャパンWBC敗退後の“重大論点”…日本とアメリカの大学野球を比較、実力だけではない“大きな違い”
posted2026/03/28 17:00
WBC準々決勝、日本ーベネズエラ戦のスタジアムにて
text by

斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
Nanae Suzuki
米国の野球における新システム導入は、プロ、アマ問わずスピード感がある。例えば大学野球では、メジャーリーグを踏襲する動きが顕著だ。米カリフォルニア州の名門スタンフォード大学は、全米大学体育協会(NCAA)ディビジョン1の野球リーグでACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)に所属。現在、佐々木麟太郎内野手(20)がプレーしており、OBには通算270勝で野球殿堂入りしているマイク・ムシーナを始め、ドジャースのトミー・エドマン内野手(30)ら名だたる選手がいる。
大学野球の環境は、日米でどれほど違う?
2月25日、米国遠征中の早稲田大学野球部が、スタンフォード大と親善試合を行った。相手は公式戦中で、佐々木以外は主力選手がほぼ欠場し、いわば“2軍”の戦力だった。それでも、3-11で力及ばず。早大の小宮山悟監督(60)は「メジャーリーグを目指す選手たちのレベルを肌で感じたんじゃないかな。(メンバー)全員がプロ目指そうっていう、そういうところですから。その差がやっぱり、所々に出るでしょう」と振り返った。
技術やフィジカル面だけではなく、プレー環境でも違いは歴然だった。球場にはMLBと同様のルールでピッチクロックがあり、投手と捕手はピッチコム(サイン伝達のための電子機器)を使用。バックネット裏の記者席では、チームの広報担当者がトラックマンでリアルタイムに各選手のデータを管理し、試合の中継映像を担当するスタッフも常駐している。球場外にホットドッグやハンバーガー、飲み物を販売するショップが並んでいるのは、同大学に限ったことでない。NCAAディビジョン1で戦う各大学の球場は、規模が大きく違うとはいえ、メジャーリーグに近い雰囲気があった。

