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英国で不遇→復調“肉体派22歳レフティー”はW杯日本代表の秘密兵器か「森保監督も見てくれているはず」「毎日が楽しい」松木玖生が現地記者に語る
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byJustin Setterfield/Getty Images
posted2026/03/11 17:14
サウサンプトンの松木玖生は、2026年に入ってから出場機会を一気に増やしている
フルアム戦でのベンチスタートは、過密日程でのコンディション管理もあったのだろう。指揮官は「フレッシュなエネルギー」をメンバー入れ替えの理由に挙げていたが、スタメンを外れた松木は、前週に中3日で計2時間半強をこなしていた。そして、終盤に投入されると、前述した決勝PKへの起点となるだけではなく、逃げ切りにも一役買った。
たとえば後半アディショナルタイム6分、ルースボールをアレックス・イウォビと競り合い、フルアムのカウンターに待ったをかけている。
後半20分の時点で投入されていたイウォビはカウンターで走られれば厄介な相手。結果的に、松木はファウルを取られ、警告も受けた。
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だが、奪い合って当然の五分五分のボールであり、イエローは酷だった。何より松木は、体格で勝る29歳のナイジェリア代表MFに負けていなかった。
試合に出ていない時期もありましたけど…
「サウサンプトンに来て、試合に出ていない時期もありましたけど、自分の中でオプションが凄く増えているなと思っていて。特に右ウイングをやっている時には、もちろん仕掛けないといけないですし、今までの自分のサッカー人生で、仕掛けるということはなかったので(笑)。そういうところもトライしながら、周りとのコミュニケーションも上手く取れていると思うので、もっと続けていきたい」
松木はこう語った。
その表情は、「充実」とさえ表現できるように感じられた。W杯イヤー前半に当たる今季後半戦、日本期待の22歳がイングランドで本格的に戦い始めている。
