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“被シュート数が多すぎる”川崎フロンターレは変わったのか? 長谷部監督の言葉に熱気「これはもうマストです」窮地を救った“黄金期を知るキャプテン” 

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いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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photograph byEtsuo Hara/Getty Images

posted2026/03/05 11:41

“被シュート数が多すぎる”川崎フロンターレは変わったのか? 長谷部監督の言葉に熱気「これはもうマストです」窮地を救った“黄金期を知るキャプテン”<Number Web> photograph by Etsuo Hara/Getty Images

川崎フロンターレの長谷部茂利監督。多摩川クラシコでの敗戦を機にネジを巻きなおし、かつて自身が率いた水戸ホーリーホックとの一戦に臨んだ

「後ろは限定してもらったところを潰しに行くという形で、前の選手が守備を相当頑張ってくれました。今までは(コースの)限定ができてなかった分、自分たちがどこに行けばいいのか、そのパワーの使いどころがわかってなかった。前半30分、35分までは前線が強度を出してくれましたし、僕たちも守りやすかった」

 守備組織だけではない。そこで強度を発揮するために、練習から気持ちの重要性を説いたと長谷部監督は明かす。

「強度のところをもう少し出していこう。試合で強度を出すために大切なことは、どう脳で、心で感じてプレーするかというところ。気持ちが大事だよと。これまでも体現していましたが、今日のところは緩みなくやろうという覚悟を持って、選手が挑んでくれたと思います」

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 戦術を整備しても、そこに戦う意志がなければ、それは「仏作って魂入れず」である。とりわけ強い熱量を示していた佐々木と谷口のセンターバックコンビは、隙を見せることなくロングボールやカウンターをはね返す鉄壁の守りを見せた。30分までは水戸にまるでシュートを打たせない試合運びだった。

 一方で、ボールを保持しながらも決定打が出せない。序盤こそ脇坂や紺野の抜け出しから決定機を作ったが、その後は水戸の堅い守備ブロックをこじ開けられずにいた。

 35分、40分と時計の針が過ぎていく。そして前半終了間際の時間帯に、一瞬の「緩み」が顔を出す。前半45分、サイドからの揺さぶりに後手を踏み、最後は加藤千尋にゴールネットを揺らされた。

「あの時間帯は全体的にちょっと緩みが出てしまった」と谷口が悔やみ、「明らかに緩くなったところで、その時間にやられました」と三浦も反省の言葉を述べる。動揺が大きかったのか、直後にも再び加藤に得点を許し、2点のビハインドとなった。

窮地を救った“黄金期を知るキャプテン”

 前半終了間際の連続失点。

 メンタル的にも重くのしかかっていたはずである。それでもロッカールームでネジを巻き直し、後半は泥臭い戦いを見せていく。決定機は多くなかったが、水戸が必死で守るゴールを執拗にこじ開けにかかる 。84分、エリソンがPKを成功させて追撃すると、時計の針が90+3分に差し掛かった時、劇的な同点弾が生まれる。

 決めたのは14番・脇坂泰斗だった。クラブの黄金期を知り、積み上げてきた歴史を肌で知るキャプテンが執念を示した。

【次ページ】 谷口栄斗が求めた熱量は生まれたのか

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