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「アツトとバッタリ会ったよ」日本代表ブラジル撃破を目撃レオ・シルバがズバリ…評価するのは久保建英でも三笘薫でもなく「ウエダは才能に溢れている」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/03/12 17:02
上田綺世の劇的な決勝点で、日本代表がブラジルに歴史的初勝利を挙げた一戦。J各クラブの中盤を取り仕切ったレオ・シルバも観戦に訪れていたという
「そういうことだ。僕の代理人事務所では数十人の選手のキャリアをサポートしており、ブラジル代表に選ばれた経歴があるCFヴィトール・ロッキ(20、パルメイラス)もその一人。スクールでは、4~12歳まで約90人の子供たちを教えている。選手育成クラブでは、13~20歳まで約90人の選手が鍛錬しており、設立してからまだ1年だけどすでに10人以上をブラジルのビッグクラブなどのアカデミーへ送り出している」
――それはすごい。練習を見学させてもらいましたが、時折、個々の選手の名前を呼んで注意を与えていた。
「各々のチームにコーチがいるから、基本的には指導を任せている。でも、僕も毎日、すべての練習に顔を出しているから、選手全員の名前と特長を知っている」
三都主やジュニーニョも? 負けられないな
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――元日本代表左SBのアレックス(三都主アレサンドロ)が、マリンガでプロクラブのCEOを務め、選手育成クラブを運営しています。また、かつて川崎フロンターレで活躍したジュニーニョも選手育成クラブやスクールを運営しています。
「それは知らなかった。2人とも頑張っているんだな。プロクラブの運営には大変な費用がかかるから、当面、僕は考えていない。でも、選手育成に関しては同じ土俵にいるわけだ。彼らには負けられない」
――伝統的にブラジルのフットボールの中心地はリオ、サンパウロなどの南部で、ここマラニョン州は強豪クラブが少ない。選手育成に関しても、あなたや元ブラジル代表FWフランサ(2005~10年まで柏レイソルに在籍)、ドウグラス(2010~23年にかけて徳島ヴォルティス、サンフレッチェ広島、柏レイソル、ヴィッセル神戸などで活躍)のような選手もいますが、「フットボール過疎地」という見方をされることもあります。なぜ、あえてここで選手育成をしているのですか?
「確かに、これまでこの地域は選手育成能力が低かった。僕もそうだけど、若くして南部のクラブへ入らないと一流選手になるのは難しかった。でも、ここにも優れた才能を持つ子供は大勢いる。彼らをきちんと指導し、才能を伸ばすことがブラジルのフットボールのさらなる発展につながると考えている」
日本3-2ブラジル現地観戦…アツトとバッタリ
――話題を日本へ戻しますが、2013年以降の日本のフットボールの発展をどう見ていますか?

