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サムライブルーの原材料BACK NUMBER
「ファウルだろ!」「ふざけたロスタイム」松木安太郎の“松木節”解説はなぜ生まれたか「W杯優勝には選手だけじゃない、すべての力が必要」
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byYuki Suenaga
posted2026/03/02 11:01
本当に松木さんは今回のW杯で解説しないのか? W杯解説に込めた熱すぎる「本気」を、本人が熱く語る
松木の言葉が熱を帯びていく。この人は、キャラクターとして“居酒屋解説”をやっているのではない。日本の勝利に本気になっているから、このスタイルに至ったのだとあらためて胸にストンと落ちた気がした。
以前、日本代表戦の現場で吉野アナウンサーがそっと教えてくれたことを思い出した。
「ファウルだろ! っていう松木さんの言葉があるじゃないですか。あれ実は、隣にいる僕のほうに肩を入れてきて、僕のほうを見て、言ってるんです。ピッチと同じ温度で戦っているのが松木さんだと僕は思います」
本気の松木安太郎は本当に聞けないのか
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このインタビューもいつしか姿勢が前のめりになっている。そしてその言葉を聞いていると、自分にも問いかけられているように感じる。
日本代表が勝つために、キミはキミの立場で本気になっているのか、と。
現時点で北中米ワールドカップでの日本代表戦で松木安太郎が解説に入る予定はない。現地に向かう予定もない。
本気で優勝を目指す日本代表に対し、本気で優勝を後押しする松木安太郎の解説がないのはやっぱりさびしいものだ。なんだかコーヒーにミルクが欲しくなった。
〈全2回の後編/はじめから読む〉

