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闘将も禁じた「相手チームとのおしゃべり」問題を考える。
posted2026/02/20 09:00
2年連続で5位に沈んでいた中日を星野は一新。監督就任2年目に独走での優勝へと導いた
text by

鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Makoto Kemmisaki
1986年オフ。39歳で中日監督に就任した星野仙一さんが、最初にやったことは自宅ガレージにサンドバッグを吊るすことだった。
「俺は選手を殴る。でもケガをさせるわけにはいかんから、まず殴る練習から始めたんや」
後に“闘将”と呼ばれたこの若き監督は、そこから負け犬根性が染みついたチームの意識改革に着手した。その中で選手に命じた一つの決まりごとが「グラウンドで相手チームの選手と口をきくな」ということだった。
実はこれは星野さんの現役時代の最大のライバルだったV9巨人を見て決めたものだったという。
背広姿の長嶋茂雄さん(元巨人軍終身名誉監督)や王貞治さん(現ソフトバンク球団会長)は、顔を合わせると「仙ちゃん、仙ちゃん」と気軽に声をかけてきた。しかし一度、グラウンドに立つと目を合わせることもなかった。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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