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「サラは礼儀正しさの典型」英BBCが高梨沙羅17歳に驚いた日…五輪での“悲劇と喜び”「涙の失格後に小林陵侑からハグ」「4年前の自分を見返す」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA
posted2026/02/17 06:01
4度目の五輪を終えた高梨沙羅。北京五輪で得られなかった団体でのメダルを手にした
「女子ジャンプが正式種目に初めて採用された夢の舞台に自分も出させていただいたにもかかわらず、今までの恩返しができず、自分のベストを尽くすこともできなかった」
ただこの結果が、4年後の2018年平昌五輪へのモチベーションとなる。
「最終的に勝敗を決めるのは、自分に勝つか勝たないかというところになってくると思うんです。そこでは人間力が問われると思っています」
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「私はスキーにのめりこんでいける熱量というのは人一倍あると思うんです。ジャンプが好きな気持ちは、誰にも負けないという自信があります」
平昌での決勝は、1回目で103.5メートルを飛び120.3点。全体3位で臨んだ2回目のジャンプは103.5メートル。合計243.8点をマークし、堂々の3位。表彰台でメダルを首から提げた高梨は、笑顔を見せた。
“涙のスーツ違反失格”と同学年・小林陵侑のハグ
<証言3>
陵侑くんみたいなジャンプをするのは難しいけど、パワーをもらいます。
(高梨沙羅/NumberWeb 2022年2月16日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/852039
◇解説◇
日本中がエースの無念の涙と、友情あふれるハグに心打たれたのは2022年北京五輪、スキージャンプ混合団体でのことだ。
小林陵侑と高梨沙羅という男女ダブルエースを擁した日本は、高梨が1回目に大ジャンプを飛ぶなどメダルに向けてのフライトは順調に見えた。
しかしその期待は直後に暗転する。高梨のスーツの太もも周りが規定よりも大きいとの理由によって、失格となったのだ。
高梨は、失格を告げられた直後、小さな体をさらに小さく縮こまらせて泣いた。それでも、2本目は何とか集中を取り戻し、K点を大きく上回る98.5メートルのジャンプを飛んでみせたのは見事だった。混合団体4位にとどまった競技後、日本の4番手で出場していた小林はうなだれる高梨を慰め、その肩を優しく引き寄せ、ハグした。
“天才少女”の偽らざる憧れ
「うーん……天才だと思います」
小林のジャンプについて聞かれると、高梨はこのように語ったことがある。
2人はいわゆる「同学年」である。

