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「品格のない力士に聞かせたい挨拶」“朝青龍とバトル”内館牧子は将棋も愛した…米長邦雄に「タマは取られても?」ビックリ質問したことも
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph byBUNGEISHUNJU/JIJI PRESS
posted2026/02/14 06:00
相撲のイメージが強い内館牧子だが、米長邦雄との縁など将棋も愛した人物だった
米長は2012年8月に外出して内館に会った。パナマ帽をかぶった米長に「帽子姿を初めて見ました。すごく素敵ですね」と言うと、米長は帽子を取ってつるつるの剃髪姿を見せ、頭をなでながら明るく笑った。
「坊主頭ってのを一度やってみたかった。でも日光が当たって暑いんだ」
米長は前立腺がんの治療で、抗がん剤を服用したことで髪が抜け落ちていた。内館と会ったのはそのときが最期となった。12年12月18日に69歳で死去した。
あれほどまでの天才棋士に「ヨネナガさ~ん」と
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私は前記の米長評伝の本を内館に贈ると、次のような返書が届いた。
《私はあれほどまでの天才棋士に向かい、「ヨネナガさ~ん」と軽やかにお呼びし、何十回もお酒をご一緒しました。外側も中身もそれはそれは素敵な人でした。ページをめくるごとにヨネナガさんが立ち寄ってくるような一冊で感動しました。本当にありがとうございました》
著者の私にとっても、うれしい感想だった。今では天上にいる米長と内館は、明るく語り合っていることだろう。

