箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「コンディション不良」でも《別大マラソン3位》青学大・黒田朝日の衝撃…昨年好走の大阪を回避の意外なワケは? 原晋監督が明かした“まさかの答え”
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byAFLO
posted2026/02/04 11:02
昨年の大阪に続く2度目のマラソン挑戦となった別大で3位に食い込んだ青学大の黒田朝日。なぜ前回好走の大阪ではなく別大を選んだのだろうか
昨年2月24日の大阪マラソンで自身がマークした初マラソン日本最高&日本学生新記録の2時間6分5秒には及ばなかったが、存在感は際立っていた。
原は表彰式に向かう黒田とばったり会うと声をはずませた。
「すごいねぇ!」
ADVERTISEMENT
そして、こうつづけた。
「ラスト1km、足が残ってなかったね」
黒田も深くうなずく。
「残ってなかったです。もうダメでした!」
原は「よう頑張った。のちほど、ご飯を食べながら話しましょう」とねぎらうと、報道陣に向きあい、エースをたたえるのだ。
「本当に強い。(会心の走りは)いまの彼の状態では出ません。6割ぐらいの状態で、6割を全部出して7分台。いまの状態で言えば、100点満点です」
それにしても……と思う。
この日の序盤、平坦な海沿いのアスファルトを走っていた黒田の姿を見ながら、私の脳裏をふたつの日付が行き来していた。
2月1日。2月22日。
黒田がこの2月1日に別大マラソンを走る意図は果たしてどこにあるのか。
なぜ「大阪を回避」して別大だったのか?
箱根路の激走から、まだ1カ月しか経っていない。万全ではない状態で走るよりも、2月22日の大阪マラソンに向かう方が体力は回復し、記録が出る可能性は高いはずなのだ。ましてや、大阪は1年前に快走した、相性のいいコースである。なのに、なぜ……。
そんな解せない思いをレース後、原に訊くと想像もしない答えが返ってきた。
「それはね、最後、学生としての4年生の残りの期間を遊ばせてあげたいからです。今日で終わって丸々2月、3月の2カ月間をゆっくりさせられますから」

