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15年前に急死の剛腕は「スモーキーと名付けた“魔球”を開発していたんです」元巨人投手が語る米独立リーグの日常と“チームメート”伊良部秀輝の素顔
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/01/28 17:02
現役復帰し、米独立リーグでマウンドに立った故・伊良部秀輝さん
同じチームで戦ったのは3カ月間ほどだが、思い出は数えきれないほどあるという。野球を愛した剛腕はその後、「四国・九州アイランドリーグ(当時)」の高知ファイティングドッグスに入団するも、2010年に再び現役引退を発表。2011年にロサンゼルスで死去し、太く短いその生涯を終えた。
毎日が「選択」と「決断」の連続
三澤さんはロングビーチでのシーズンを終えて帰国後、2010年春に現役引退を発表した。約2年間にわたるアメリカでの挑戦は、どのようなものだったのか。
「目的に向かって何が出来るのか、道を探すなかで自分と向き合う時間がたくさんありました。アメリカでの経験で一番大きかったのは、毎日が“選択”と“決断”の連続だったこと。家族を日本に置いて貯金を切り崩して、という生活の中で、夢を叶えるために常に何かを決断して、行動しなければいけなかった。結局、メジャーでプレーするという夢は叶えられなかったのは残念でしたけど、あの時間は本当に貴重だったと思います」
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引退後は長らく巨人で投手コーチとして若手育成に尽力し、今季からは国際部長に就任した。昨年はプロ1年目の監督だった長嶋茂雄さんとの別れもあり、再び強い巨人軍を作るという思いはより強まったと話す。
「巨人の伝統を繋いでいく、残していくということはやはり我々がやっていかなければいけない、と感じています。やはり巨人はある意味で特別なチームであって欲しいし、そのために今までの先輩が作ってくれたものを受け継ぎ、渡していきたい、という思いは強いです」
〈第1回、第2回も公開中です〉


