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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「寝る時間もなく朝練、良くないですね」桑田真澄が語った“野球育成問題”「競技人口減少の原因…大人では」オイシックスCBO就任でどうなる
posted2026/01/31 11:03
オイシックスのCBOに就任した桑田真澄
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
JIJI PRESS
“居酒屋のおじさんでも言えるようなこと”ではなく
2025年12月21日、ジャイアンツタウンスタジアムで行われた「デジタル野球教室」。スペシャルコーチとして、当時巨人を退団したばかりの桑田真澄氏が参加したが、各選手のデータ計測や技術指導の後は、桑田氏のトークショー、さらには報道陣の囲み取材が行われた。第1回で触れた「野球教室」も素晴らしかったが、これも実に味わい深かった。
トークショーで桑田氏は「コントロールの重要性」を強調した。
「今日、選手たちの投球を見ていて思ったのは、スピードとか回転数は別として、コントロールに手ごたえを感じる選手がなかなかいなかったことですね。ピッチャーに一番大事なのはコントロールだと思います。
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昔はピッチャーが調子悪くなると走り込みが足らない、投げ込みが足らないといわれました。でも、今はこうして数値を見ることができる時代ですから、ここをこうしたら数値を改善できるかな、と根本的な方法を見つけやすいんですね。昔は、調子が悪いと下半身が使えていない、鍛えていないとか、打者なら素振りが足りないとかよく言いましたが、それはもう、その辺の居酒屋のおじさんでも言えるようなことですね」
毎日20~30球でいいから投げようっていうのが
司会が「小中学生は、コントロール中心でいいとお考えですか?」と念を押すと、こう続ける。
「小中学生の投手はコントロールだけやればいいんです。指導者の話を聞いていると、『打者は遠くへ飛ばせ』『投手は速いボールを投げろ』と言いますが、人間には成長期というものがあります。
中学生ぐらいまでは神経系が成長するので、だから投手ならコントロールをつけるとか、バットに当てる、そういう神経を使った練習をするのが一番いいんです。人間の神経系は、小中学生ぐらいまでは発達しますが高校生ぐらいになると、あまり発達しません。少なくとも小中学生の時代にコントロールを身につけていけば、それからあとは伸びてきます。
中学1年生と高校3年生ならどっちがパワーはありますか? 当然高3ですよね。成長すればパワーはどんどん上がって、スピードも出てくるでしょう。でもその時点で、コントロールがついていなければ、取り返しがつかない。右投手が慣れない左で投げているのと同様です。1球1球投げる中でコントロールをつけていく。スピードがなくてもコントロールをつけることを一人ひとりが意識していけばいいと思います」
コントロール談義は、囲み取材でも続いた、記者からこんな質問が飛んだ。

