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15年前に急死の剛腕は「スモーキーと名付けた“魔球”を開発していたんです」元巨人投手が語る米独立リーグの日常と“チームメート”伊良部秀輝の素顔
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/01/28 17:02
現役復帰し、米独立リーグでマウンドに立った故・伊良部秀輝さん
6月からは独立リーグでプレー。当時北米にあった9つの独立リーグのうち最も人気の高いノーザン・リーグの「ゲーリー・サウスショア・レイルキャッツ」と契約した。本拠地はインディアナ州のゲーリーという工業都市。当時の生活はどのようなものだったのか。
「ハンバーガーを毎日はキツくて…」
「シーズンは春先から9月いっぱいまであって、週6日くらい試合をしている。チームが用意してくれるアパートをチームメートとシェアして生活していたのですが、ほとんど球場とアパートを往復するだけの毎日でした。球場から車で30~40分かかるんですが、その間にガソリンスタンドとハンバーガーショップくらいしかない。ゲーリーは田舎町であまり治安が良くないこともあって、ほとんど出歩けなかったです」
苦労したのはやはり、食生活だったという。
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「試合が終わった後に外で食べられるところもなかったので、球場にドンと置かれているブリトーやピザをつまむか、アパートでなんとかスープを作ってレトルトご飯を温めて食べるか……。ハンバーガーを毎日はさすがにキツくて食べられなかったです。『PB&J』と言われる食パンにピーナッツバターとイチゴジャムを挟んだものがあるんですが、あれは美味しかったなあ。よくロッカールームに置いてあって、独立リーグではそればかり食べていました」
故・伊良部秀輝さんとの出会い
ゲーリーで29試合に登板し7勝1敗6セーブ、防御率1.69と好成績を残した三澤さんは、MLB球団の契約を取るために単身でドミニカ共和国とベネズエラのウインターリーグにも参加。渡米2年目の2009年からは、別の独立リーグ「ゴールデン・ベースボール・リーグ(GBL)」でカリフォルニア州ロングビーチを本拠地とする「ロングビーチ・アーマダ」と契約した。
ここで出会ったのが、ロッテやニューヨーク・ヤンキースでも活躍した故・伊良部秀輝投手だった。

