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「自分たちは弱いことを感じましたか?」阪神・坂本誠志郎が問う”若虎への違和感”とは…「近本(光司)を超えようとする選手が出てこないと」

posted2026/01/28 17:28

 
「自分たちは弱いことを感じましたか?」阪神・坂本誠志郎が問う”若虎への違和感”とは…「近本(光司)を超えようとする選手が出てこないと」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

阪神の新主将となった坂本誠志郎捕手が、若虎たちに向けて“警鐘”を鳴らした

text by

佐井陽介

佐井陽介Yosuke Sai

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Kiichi Matsumoto

 今季、阪神の主将に任命された坂本誠志郎は、大きな“危機感”を抱いていた。昨秋の日本シリーズで見せつけられたソフトバンクとの“大きな差”。「タイガースはまだ強くなかった」と痛感した扇の要が2026年シーズンの展望を明かした。<NumberWebコラム全2回の後編/前編も公開中>

意図的に警鐘を鳴らすワケ

 阪神タイガース界隈では昨秋、とっておきの朗報に安堵の声が飛び交っていた。国内FA権を取得していた近本光司が早々に球団と5年契約を結んだのである。

 代えが利かない絶対的リードオフマンの去就は当然、チームの浮沈に直結する。坂本誠志郎は長年苦楽を共にしてきた盟友の残留を人一倍喜びつつ、後輩勢に向けて警鐘を鳴らす作業も忘れなかった。

「若い選手たちの多くがこう思っているように感じます。『近本さんはずっと試合に出ていて、あれだけヒットを打って盗塁を決めている。そんな先輩が新たに複数年契約を結んだのだから、これからもずっと試合に出るんやろうな』と。そんな雰囲気が、僕は嫌なんです。だから今オフは雰囲気を変えるような発信も意図的にしているつもりです」

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 2025年、阪神野手陣は主力の大半を固定してセ・リーグ史上最速優勝を成し遂げた。

 一番中堅・近本、二番二塁・中野拓夢、三番右翼・森下翔太、四番三塁・佐藤輝明、五番一塁・大山悠輔までのメンバーはほぼ不動。さらに正捕手の坂本も含めれば、スタメン6人が固定されていた。

 いわゆる競争枠は遊撃と左翼の2ポジションしか存在せず、残りの6ポジションはもはや聖域――。

 そんな空気感に違和感を覚えていたのが、他ならぬ坂本だった。

 2年ぶりのリーグ優勝の瞬間が近づいていた昨年8月下旬、扇の要は人知れず若虎の未来を心配していた。

「僕が少し懸念しているのは、試合に出ている選手も出ていない選手もぶっちゃけ練習量が少ないのではないか、ということ。今はスタメンの大半が固定されているけれど、センターを取りたかったら近本より打たないといけない。ファーストを取りたかったら大山より打たないといけない。みんな本気でそう考えて練習しているのかな、と。近本や大山と同じぐらいの練習量で終わっていたら、その差は絶対に埋まりませんからね」

 近年のタイガースは球団フロントやスカウトの先見の明にも導かれ、即戦力ルーキーが1、2年目から定位置を確保するケースが多くなっている。

他球団もうらやむ自前の主力プレイヤー

 2016年ドラフト1位指名の大山から始まり、2018年1位の近本、2020年1位の佐藤輝、6位の中野、2022年1位の森下。

 他球団がうらやむほど自前の主力プレーヤーを次々に誕生させているのだが、そんなストロングポイントは裏を返せば、激しい競争にさらされるポジションが年々減っている現実にもつながる。

 そんな中、坂本は現主力メンバーの中では“異色”の存在と言える。

【次ページ】 チームリーダーとして若虎たちに発奮を

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