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「ユヅの真似をしちゃいました」ミラノ五輪“金メダル最有力”マリニンが明かす羽生結弦への思い…“4回転の神”の野望「5回転ジャンプも準備中です」
posted2026/01/06 17:10
GPファイナルで前人未踏の7本の4回転ジャンプを成功させたイリア・マリニン(21歳)。ミラノ・コルティナ五輪金メダル最有力「4回転の神(Quad God)」のインタビューを特別公開
text by

野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Yoshie Noguchi
人類未踏の「7本」の4回転ジャンプを成功
12月に名古屋で開催されたGPファイナル。オリンピックの前哨戦とも言われる世界一決定戦のフリーで、「6種類7本の4回転ジャンプ成功」の金字塔を打ち立て優勝したのは、イリア・マリニン(米国)だった。
「人生で最高の演技の一つでした。やり遂げられたことが本当に誇らしいです。でも、その演技内容から、いくつかの課題を得ることもできました。オリンピックまでの数カ月間、さらに改善をし、ジャンプだけでなくスピンやスケーティングも含めた真のパーフェクト演技を披露したい。同じ成功をオリンピックでできるという自信も深まりましたし、同時に、もっと良い演技ができると思うとワクワクしています」
『4回転の神(Quad God)』の呼称も、大げさではない。まさにフィギュアスケート史に名を刻むジャンプの天才である。'22年9月に4回転アクセルを世界で初めて成功させ、'24年GPファイナルのフリーでは「7本すべてのジャンプで4回転」に挑戦。その時は7本とも回転が足りない判定だったが、1年を経て、人類未踏の「7本」を手に入れた。
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「去年のGPファイナルは、3カ月間練習して、7本すべてクリーンに降りられたのは数回だけという状況でした。だからまだ新しい要素への自信が確実に持てていないまま試合で挑んだんです。でも今年は、週に1回は7本ともパーフェクトの滑りをできる日があり、今回の試合でこそ記録を達成できるという自信がありました」
'24年は回転不足判定に泣かされたが、今回は、確かな手応えとジャッジへの期待を胸に、得点を待つ。表示されたフリーの点は238.24点で、自らが持つ世界記録を10点近く更新した。
「今年は本当に4回転に自信がつきました。誰にでも調子の良い日、悪い日はあります。それでも毎日、4回転を7本入れたフリーの曲かけ練習を繰り返しました。その繰り返しのお陰で、6種類の4回転それぞれの、ここが最適なポイントという感覚をつかめました」
羽生結弦のフィニッシュポーズを取った理由
フリーの最後は、本来なら、足をクロスさせて立って右腕を上げる振り付け。しかし思わず、両腕を胸元から左右にバッと開き、同時に右足で氷をダンッと踏んだ。それは羽生結弦の『SEIMEI』のフィニッシュポーズだった。
「あの瞬間、自分の中からすごく力強い感情が湧いてきて、急にユヅ(羽生)の真似をしちゃいました。でも必然のことだったと思います。僕はユヅを心から尊敬していて、僕にとっての一番の刺激です。だから自分のスケート人生で最高の演技をできたと思った瞬間に、あのポーズを取ったのは自然なことでした」
実際に、ノービスだった'18-'19シーズンには、『SEIMEI』を真似した和風の衣装で試合に出たこともあるほどの羽生ファンだ。


