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青学大・原晋監督も警戒? 箱根駅伝“往路優勝”目前で暗転「悔しい4位」早大が強力ルーキー加入で狙う優勝…来季主将は「復路で好走の“一般組”」
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和田悟志Satoshi Wada
photograph byYuki Suenaga
posted2026/01/07 11:00
往路優勝目前だった早大は総合4位での大手町ゴールとなった。強力ルーキーが加入する来季は優勝候補の一角として臨むことに
リザーブには、ハーフ1時間1分59秒の宮岡凜太(4年)、同じく1時間2分14秒の伊藤幸太郎(4年)と、ロードで実績のある最上級生が控えていた。しかし、宮岡は上尾ハーフで右膝裏の腱鞘炎になり、完治しないまま箱根を迎えていた。伊藤も仙骨を疲労骨折し、走れる状態まで戻したものの、万全な状態で迎えることができなかった。
7区、8区と区間二桁だったが、本調子ではなくとも起用せざるをえないという台所事情があった。
「足が痛かったり、調子が悪かったり、不安要素があった選手には『思い切って攻めろ』と言うことができなかった」
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花田監督もこう悔やんでいた。
復路のエース区間では“一般組”が躍動
それでも、ずるずると後退しなかったのが、今季の早稲田の強さだ。
9区では成長株の小平敦之(3年)が圧巻の走りを見せた。一度は順天堂大の石岡大侑に先行を許しながらも、そこは冷静に対処した。
「こっちもハイペースで突っ込んでいたのに、それ以上だったので、後半きつくなるだろうなと想像していました。なので、そんなに焦りはなかったです。9区は過去のラップタイムを見ると後半に落ち込む選手が多いので、余裕をもった上で後半勝負だと思っていて、23kmトータルで結果を出そうと意識していました」
最後は石岡を突き放したばかりか、3位の中大に51秒差にまで詰め寄った。記録も、設定タイムより1分以上早く、23.1kmを1時間7分45秒(歴代4位)で走り切った。区間賞にあと7秒と迫る区間2位の力走だった。
小平は系属校の早稲田実業高出身で、政治経済学部に通う3年生。いわゆる“一般組”の選手だ。今夏はコロナに罹患したり、企業へのインターンもあったりしたため、北海道・紋別の選抜合宿に参加せず、猛暑の所沢で黙々と走り込んだ。次期駅伝主将にも決まった一般組の躍動は、来季のチームの起爆剤になりそうだ。

