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青学大に見せつけられた“差”「もう惨敗です」箱根駅伝6位・駒澤大が復路でも突き放された根本的な敗因「箱根だけに特化すればいいのか…」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2026/01/04 11:00
駒澤大の大エース・佐藤圭汰は故障から回復しきれず、もっとも平坦な10区に起用。それでも区間新を出しただけに、万全ならと悔やまれる
それぞれ大学によって選手強化の方針、方法論は異なるので、一概に青学大のやり方を踏襲する必要はない。だが、青学大の領域に行かないと勝てないのも事実だ。たとえば中央大は、以前は夏合宿もスピード強化が軸だったが、昨年の夏は走り込み中心のメニューに変更した。そうして、20kmをある程度のハイスピードで走れる耐性を得て、駅伝で戦えるようになった。こうした取り組みは、ヒントになるだろう。
エースと主将が故障で往路を走れず
もうひとつは、主力に故障者が続出したことだ。
その最たる存在が、大エースの佐藤圭汰(4年)だ。夏から故障がつづいていたところから、全日本大学駅伝で復帰したが、痛めていた恥骨は100%完治してはいなかった。走れる状態に戻してなんとか出場し、7区で勝利を決定づける走りをした。だが、12月に入り、恥骨の痛みに加え、左大腿骨の疲労骨折も判明した。
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箱根を回避することも考えたが、最終的にはポイント練習をこなせるかどうかで出走を決めることにした。キロ3分10秒で12000mのペース走を行ったところ、ラスト2kmを3分切りで行け、なんとか走れる状態になった。だが、佐藤自身は「いつまた痛くなるのか、怖くて仕方なかった」という。10区での起用は、平地区間のここしか走れないだろう、という判断によるもの。レース中も終始キツく、「よく走れたな」という状態だった。
主将の山川拓馬(4年)は、12月上旬にぎっくり腰になった。2週間ほど練習を休んでからジョグを再開し、急ピッチで仕上げた。だが、腰痛の影響もあって右足に力が入らなくなり、上りが多い2区と山の5区は必然的に回避するしかなかった。復路の8区に置かれたが、踏み込みができず、いつもの力強い走りからはほど遠い出来に。区間4位で「悔いが残る結果」に終わった。

