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「むしろ清々しい負けです」神野大地監督の新チーム始動、ニューイヤー駅伝出場と最下位、病との闘い…激動の1年に「今は充実している」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byIchisei Hiramatsu
posted2026/01/02 11:09
初挑戦のニューイヤー駅伝は最下位に終わったが、新チームMABPマーヴェリックの挑戦はこれからだ。左から山平怜生、神野大地監督、中川雄太
MABPでは、選手が結果を出せば給与のランクが上がる賃金体系が採られている。新卒選手では、山平怜生が何段階かアップさせた。日本選手権出場や、10000m27分台など、自己ベスト更新という結果を出し、同期のなかでも差がつき始めているという。
こうした金銭的な報酬や、SNSや動画に流れている情報を見て、他チームの選手から「MABPってゆるい」「うらやましい」と言われることがある。
人として成長し自立できるチームに
「MABPって自由そうで給料もいいし、ラクそうでいいな、という声が届くこともありますね(苦笑)。ただ、はっきり言えるのは、僕らは基本的にチームとしての活動が多くて、練習だけでなくミーティングやイベント等のために稼働してもらうことも多いので、人によってはむしろ厳しいと感じるかもしれない、ということです。
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オフィスへの出勤はありませんが、ランニング教室やポッドキャスト、YouTubeなど、選手個人にも担当業務が決められています。週次のミーティングでは、目標に対して何%まで達成しているかの進捗報告に加えて、目標達成のためのプランも考えて発表してもらっています。競技以外の業務についても目標を設定し、達成するために選手自身にも主体的に動いてもらっているんです。
そういう意味ではMABPは練習環境も整っていますし、人としても成長できると思います。実際、移籍組の選手の中にも、社会人としての基本的な部分がまだ身についておらず、MABPに来て初めて経験し、学んでいる、という実態もありました。会社に守られて、競技だけしていればいい、という時代ではないのかなと感じています。MABPを選んで入ってきてくれた選手たちには、競技面でも、人としても、大きく成長できる環境を提供していきたいと考えています」
目標を立て、それを達成するチーム。そして、陸上人生が終わった後でも自立していける人作り。それを目指してこの1年、チームは円滑に運営され、求められる結果も出してきた。神野は、この2025年シーズンの自己評価をどう見ているのだろうか。

