いよいよ箱根駅伝区間配置発表！「山重視」の前評判に優勝候補・駒澤大の4年コンビの覚悟「主将として、どの区間でも」「6区なら区間賞狙う」

　駒澤大の山。

　主将の4年生・山川拓馬は1年時、5区を登り、区間4位。同学年の伊藤蒼唯は、1年時に6区を下り、区間賞を獲得した。ふたりの活躍もあって駒澤大は99回大会で箱根駅伝総合優勝を果たし、大学駅伝3冠を達成した。

1年生時、99回大会で5区を走った山川（左）と、6区を担当した伊藤（右）　©Nanae Suzuki(2)

　翌年、山川は4区、伊藤は出走せず。3年時には再び揃って山を走り、山川は区間4位、伊藤は区間2位、チームは総合2位だった。

4年生コンビの山の共演が再現されるか？

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　今回が最後の箱根になる4年生コンビは、山を走るのか——。

　チームに“山候補”は複数いるが、その適性と能力の高さを考えれば、5区山川がノーマルな配置になるだろう。今年は5区の重要性が一段と増しており、他大学の監督の多くが4区、5区、6区、7区で勝負が決まってくると語っている。

　山のスペシャリストの筆頭が、早稲田大の工藤慎作（3年）だ。ワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソンで金メダルを獲得した工藤は、5区を走ることがほぼ確定しており、他大学のどの選手も工藤を追うことになるだろう。そこで勝負できる選手は、駒澤大では山川以外いない。だが、山川本人は「2区」に意欲を見せる。

早稲田大の「山の名探偵」こと工藤は、おそらく今大会も5区に登場してくるだろう　©Nanae Suzuki

　それには理由があった。

「今回の箱根は優勝する気しかないですし、優勝したら来年は2連覇を目指してほしいんです。強い駒澤大というのを見せていければと思っているので、そうなると今の段階から箱根の5区と6区を走れる選手がひとりかふたり、いないといけない。自分たちが卒業しても山を走れる選手を作っていかないといけないというのは、4年生のなかでも話をしていたので」

　山川はチームの勝利のため、そして103回大会での戦いに向けて山の経験者を残すために、5区ではなく、2区を希望しているというのだ。

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