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今井達也アストロズ電撃合意、高橋光成や則本昂大は…「メジャーで通用する、しない先発」日本ハム復帰・有原航平ら“打たせて取る”型は厳しい?
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2026/01/02 11:04
西武からポスティングでメジャー移籍を目指す高橋光成と今井達也。過去の傾向から見ると、どんな未来が見える?
日本人投手がMLBに挑戦する際に、必要なのは「奪三振率を上げる」ことだ。NPBなら「打たせて取る」ことができた打球は、フライボール革命以降のMLBでは、安打、ホームランになる可能性が高い。これまで奪三振率が低かった投手も、変化球に磨きをかけて三振を奪う投法に変化する必要がある。
今井、高橋の日本での成績を見ると
さて、上記の選手の数字をもとにして、今オフにMLB挑戦する投手について占ってみよう。
まずはポスティング移籍を目指す西武の2人。通算とここ3年の数字を出す。
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今井達也
NPB 防:3.15 K:8.47 K/BB:1.94
3年 防:2.83★ K:8.81 K/BB2.77
髙橋光成
NPB 防:3.39 K:8.93 K/BB:1.34
3年 防:3.27 K:6.47 K/BB1.73
今井は「山本由伸クラス」との評価があるようだが、この数字を見る限り、菊池雄星と同じレベルで、山本ほど傑出しているとは思えない。髙橋は、ここ3年のK9が通算成績よりもかなり悪い。K/BBはもともとかなり悪く、典型的な「打たせて取る」タイプで、上沢直之と同様、MLB側の評価はかなり厳しいのではないか。「マイナー契約のオファーならあきらめる」との言葉も出たが、その可能性もあるのではないか。ただ、山本の好投で「日本株が上がっている」という部分はあるのだろう。
則本は“菅野パターン”での活躍なるか
一方で34歳の則本は海外FAを目指している。ここ2年は救援投手だったが「先発で」という意向のようだ。
則本昂大
NPB 防:3.12 K:8.83 K/BB:3.77★
若いころは圧倒的な奪三振率で、2年目から5年連続奪三振王。2013年、新人王をとるが、この年、田中将大は24勝0敗という空前の成績を残して翌年ヤンキースへ。以後、エースとして活躍するも、23年オフに松井裕樹がパドレスに移籍するとクローザーに転向。24年最多セーブに輝いた。チームのために尽くしてきた13年のキャリアを経てのMLB挑戦となる。
往年の球速、球威はないが、今年、1歳年上でドラフト同期の菅野智之が、打ち込まれながらもオリオールズのマウンドを死守したのを見れば、ベテランの持ち味を発揮して通用する可能性はあるのではないか。
筆者は則本の活躍を応援したいと思う。〈メジャー特集、つづきは下の【関連記事】へ〉

