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今井達也アストロズ電撃合意、高橋光成や則本昂大は…「メジャーで通用する、しない先発」日本ハム復帰・有原航平ら“打たせて取る”型は厳しい?
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2026/01/02 11:04
西武からポスティングでメジャー移籍を目指す高橋光成と今井達也。過去の傾向から見ると、どんな未来が見える?
・2014年
田中将大(楽天→ヤンキース)
NPB 防:2.73★ K:7.90 K/BB:4.05★
MLB 防:3.74 K:8.46 K/BB:4.76★
和田毅(ソフトバンク→カブス)
NPB 防:3.18 K:8.15 K/BB:3.74★
MLB 防:3.36 K:7.79 K/BB:2.93
ダルビッシュと共に2010年代のパ・リーグで圧倒的な数字を残した田中の持ち味は「制球力のよさ」。K/BBはNPB時代から4を超え、優秀だったが、ヤンキースでは4.76と抜群の安定感だった。左腕の和田も制球力の良いタイプだったが、MLBではトミー・ジョン手術を受けて存分に活躍できなかった。
前田、大谷がMLBで上がった数値とは
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・2016年
前田健太(広島→ドジャース)
NPB 防:2.39★ K:7.35 K/BB:3.87★
MLB 防:4.20 K:9.62★ K/BB:3.70★
同い年の田中と並ぶエース級の投手。制球力は良い一方で奪三振率は平凡だったが、MLB移籍後は奪三振が増え、MLBに適応した投球スタイルになり68勝を挙げた。しかしコロナ禍以降は調子を落としたまま、今季は楽天に復帰した。
・2018年
大谷翔平(日本ハム→エンゼルス)
NPB 防:2.52★ K:10.34★ K/BB:3.12
MLB 防:3.00 K:11.41★ K/BB:3.68★
牧田和久(西武→パドレス)
NPB 防:3.17 K:5.03 K/BB:2.50
MLB 防:5.41 K:9.51★ K/BB:3.08
投手・大谷は圧倒的なパワーピッチャーながら制球力にやや難があったが、MLB移籍後はK9、K/BBともに向上した。牧田のようなサブマリン投手は「打たせて取る」タイプが圧倒的に多い。MLBでは先発では起用されず、2年でNPBに復帰した。
・2019年
菊池雄星(西武→マリナーズ)
NPB 防:2.77★ K:8.04 K/BB:2.43
MLB 防:4.46 K:9.21★ K/BB:2.84
左腕の菊池は、制球力にやや難があったものの、MLB移籍後は変化球の球速、切れが増して奪三振率がアップした。毎年防御率は4点前後で被安打も多いが、頑健な体でローテを維持している。
日本ハム復帰・有原は「打たせて取る」型ゆえ…
・2020年
山口俊(巨人→ブルージェイズ)
NPB 防:3.36 K:8.84 K/BB:2.52
MLB 防:8.06 K:9.12★ K/BB:1.53
制球力が今一つだった山口はMLBでは先発での起用はなく、結果は残せなかった。コロナ禍であり、やや気の毒ではあった。
・2021年
有原航平(日本ハム→レンジャーズ)
NPB 防:3.32 K:6.56 K/BB:3.23
MLB 防:7.57 K:5.64 K/BB:1.58
典型的な「打たせて取るタイプ」の好投手だった有原だが、故障もありMLBでは力を発揮できず。ソフトバンクからFAとなった今オフは、再びMLB挑戦も視野に入れていると言われていた。ただ最終的には古巣の日本ハム復帰が決まった。

