「上谷は完全にバカにしてる。許せない」安納サオリが“隠すのをやめた”上谷沙弥への嫉妬「最初は言えなかったです。でも、認めざるを得ない」 

すべてをさらけ出した安納の“強さ”

　来年2月には、自ら企画した故郷・滋賀での凱旋興行が決まっている。会場のウカルちゃんアリーナのあたりは「超地元。青春の場所ですね」。上谷に勝てば、そんな場所でのタイトル防衛戦も見えてくる。

「滋賀はまだプロレス熱がそこまで高くない。いま唯一の滋賀出身レスラーである私が、地元にプロレスを広めたいですね。それも私にしかできない役目だと思う」

　安納の地元は、本屋大賞などを受賞してベストセラーになった小説『成瀬は天下を取りにいく』の舞台でもある。果たして安納は天下を取ることができるか。

上谷とのタイトルマッチの先には、故郷・滋賀での凱旋興行も控えている

　念願だったスターダム参戦を果たし、専属契約を結んで充実していたはずの日々。しかしそれでは満足できなかった。中野たむへの思いも「このままでは終わる」という危機感も上谷へのジェラシーも。すべてをさらけ出したから、今の安納は強い。