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「上谷は完全にバカにしてる。許せない」安納サオリが“隠すのをやめた”上谷沙弥への嫉妬「最初は言えなかったです。でも、認めざるを得ない」
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2025/12/28 17:05
12月29日、安納サオリと上谷沙弥の一戦は、どのような結末を迎えるか?
以前から「世間とプロレスの架け橋になりたい」と公言してきた。写真集を発売するなど、プロレス専門メディア以外への露出も熱心に行っている。だが上谷は、そんな自分がやりたかったことをはるかに高いレベルで実現してしまった。
「走ったりバラエティに出たりというのは私が目指していた形ではないけど、世間にプロレスを広めるという目標は同じなので」
たむとビッグマッチで闘ったのも、世間の注目を集めたのも上谷だった。「あの場にいるのがなぜ私じゃないんだ」というジェラシーを認めないわけにはいかなかった。
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「最初は言えなかったですよ、そんなこと。でもここまできたら隠せない。上谷は“中野たむの魂を受け継ぐ”みたいなことを言ってるけど、それも認めざるをえないです。実際にやってると思いますもん」
「今じゃないかな、と言い訳してる自分がいた」
11月3日の大田区総合体育館大会。メインで勝利した上谷に朱里と安納が対戦要求した。朱里と上谷は1.4新日本プロレス・東京ドーム大会で対戦。安納は12月29日にスターダムの両国国技館大会でワールド王座に挑戦する。
「大田区で挑戦表明した時は、めちゃくちゃ緊張しましたね。普段は緊張しないタイプなのに。直前まで“やっぱりやめておこうか”と迷っていました」
今年は結果を出せていない安納だが、観客からの反応はよかった。“待望感”のようなものがあったと言っていい。ただ本人はそれを感じることがなかったそうだ。
「周りが全然見えてなかったです。朱里さえ見てない。もう上谷だけしか見えなかった」
以前から、ファンには「次は安納(が挑戦)だよね」、「安納さんがいかないと」と言われてきた。
「そこで“うーん、まだ今じゃないかな”と言い訳してる自分がいたんです」
巨大になった上谷沙弥という存在にどう対抗していくか。その答えが出せていなかった。
「今の自分の実力、存在感で上谷を超えられるのか。正直、自信が持てなかったですね」


