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「(棄権は)ないです。出るしかない」りくりゅうに“明らかな異変”…脱臼した三浦璃来を気遣った木原龍一、会見での明るい表情「記者が見た、決断の舞台裏」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2025/12/24 11:05

「(棄権は)ないです。出るしかない」りくりゅうに“明らかな異変”…脱臼した三浦璃来を気遣った木原龍一、会見での明るい表情「記者が見た、決断の舞台裏」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

左肩を脱臼しながらSPを滑り切った三浦璃来をいたわる木原龍一

「難しい判断でしたけど…」棄権を決めた最大の理由

 21日夜にはミラノ・コルティナ五輪代表が発表され、三浦と木原も名を連ねた。その翌日、取材に応じた三浦は、肩の状態はそこまでひどくなかったと言う。

「それ(昨年のグランプリファイナル)よりはひどくないです。今はすぐに戻れるように安静をとっています」

 木原もこう話した。

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「今休めば、来週から復帰できます。難しい判断でしたけど、オリンピックのことを考えて(棄権という)判断をしました」

 そう、あくまでも目標はオリンピックだ。三浦は言う。

「メンタル面も成長していて、4年前(の北京五輪)より自信を持って臨めます」

 木原は言う。

「(ペアの)個人戦でのメダルは日本の歴史にはないので、そこを目指して頑張っていきたいです」

「オリンピックは、多くの人に見てもらえますし、カップル競技は注目していただくことが難しかったので、僕たちが頑張ることによって次世代にチャンスを残せたら、2人で頑張ってきた意味があると思います」

 シングルが大きな注目を集める一方、木原はソチ以降のオリンピックに出場する中で、ペアが対照的な境遇に置かれている現状を感じてきた。

 だからこそ活躍を誓い、2人にとって2度目の大舞台を見据え、進んでいく。

(撮影=榎本麻美)

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