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失意の木原龍一の背中に、三浦璃来が手をあてて…GPファイナルで“対照的だった”りくりゅうそれぞれの思い「最後までやりきれたかな、って」―2025年下半期読まれた記事
posted2025/12/21 17:00
GPファイナルで優勝を果たした三浦璃来と木原龍一
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto
2025年の期間内(対象:2025年9月~12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト3を発表します。フィギュアスケート部門の第1位は、こちら!(初公開日 2025年12月7日/肩書などはすべて当時)。
12月5日、フィギュアスケート・グランプリファイナルのペア・フリーが行われ、三浦璃来/木原龍一が優勝した。
ショートプログラムは2位と僅差ながらトップに立ち、迎えたフリーは最終滑走。
その演技が終わったあとの表情は対照的だった。
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木原は「ごめん」と謝るように、三浦に向けて手を合わせる。サイドバイサイドの3連続ジャンプの最後のジャンプで、木原はバランスを崩し手をついた。そのミスを悔いていた。
三浦は木原を見上げながら、「そんなことないよ」と言うように、笑顔で首を左右に振り続ける。
木原の表情が一変した瞬間
それでも木原は失意を隠せない。リンクから引き上げるときも、三浦は励ますように木原の背中に手をあてる。
木原が一変したのは得点が出た後だった。木原は驚くような表情をすると、やがてそれは笑顔に変わっていった。フリーのスコアは147.89点の自己ベスト。ショートプログラムとの合計225.21点は今季世界最高となった。
「(手をついたときは優勝に)届かないなって。ただ最後まであきらめちゃいけないという思いがあったので、しっかりそこは気持ちを切り替えてやってきました」
と木原は言う。

