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失意の木原龍一の背中に、三浦璃来が手をあてて…GPファイナルで“対照的だった”りくりゅうそれぞれの思い「最後までやりきれたかな、って」

posted2025/12/07 17:02

 
失意の木原龍一の背中に、三浦璃来が手をあてて…GPファイナルで“対照的だった”りくりゅうそれぞれの思い「最後までやりきれたかな、って」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

GPファイナルで優勝を果たした三浦璃来と木原龍一

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Asami Enomoto

 12月5日、フィギュアスケート・グランプリファイナルのペア・フリーが行われ、三浦璃来/木原龍一が優勝した。

 ショートプログラムは2位と僅差ながらトップに立ち、迎えたフリーは最終滑走。

 その演技が終わったあとの表情は対照的だった。

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 木原は「ごめん」と謝るように、三浦に向けて手を合わせる。サイドバイサイドの3連続ジャンプの最後のジャンプで、木原はバランスを崩し手をついた。そのミスを悔いていた。

 三浦は木原を見上げながら、「そんなことないよ」と言うように、笑顔で首を左右に振り続ける。

木原の表情が一変した瞬間

 それでも木原は失意を隠せない。リンクから引き上げるときも、三浦は励ますように木原の背中に手をあてる。

 木原が一変したのは得点が出た後だった。木原は驚くような表情をすると、やがてそれは笑顔に変わっていった。フリーのスコアは147.89点の自己ベスト。ショートプログラムとの合計225.21点は今季世界最高となった。

「(手をついたときは優勝に)届かないなって。ただ最後まであきらめちゃいけないという思いがあったので、しっかりそこは気持ちを切り替えてやってきました」

 と木原は言う。

【次ページ】 原点を取り戻した今シーズン

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