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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
さらば番長…「現役時代と監督時代、どっちがきつかった?」三浦大輔が語ったDeNAでの濃密な5年間「これからはファンの方々と同じ気持ちで」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byAtsushi Hashimoto
posted2025/12/22 11:05
監督の座を退いた三浦が5年間の濃密な時間を振り返った
「ファンの方々と同じ気持ちですよ。頑張れ~ってね。あとは一緒にやってきた若い選手の成長を楽しみにしたり、ベテランにはもう一花二花咲かせてくれよって気持ちで応援していますよ」
三浦のこの5年間の評価が正しくなされるのは、きっと今後のDeNAの動向次第だろう。「三浦監督の5年間があったから今がある」といった時代が訪れることを願ってやまない。
「まあ、どうなんでしょうね。その辺はあまり気にしてはいませんが、思うのは、自分の人生を振り返ったときに、10年経とうが30年経とうが、この5年間は三浦大輔の歴史のなかで忘れられない時間になったことは事実です」
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どこか清々しさを漂わせ、三浦はそう言った。
いつかもう一度監督に?
これが最後の質問。いつかもう一度監督に、という意思はあるのだろうか。
「今はまったくないですよ」
即答だった。三浦は笑い、かぶりを振った。
「よく聞かれるんですけど、辞めたばっかりですからね。まったく欲はないですし、考える気持ちにもなれませんよ。今はちょっとのんびりして、また違う目線で野球を観ていきたいですね。もっとも僕の人生は終わったわけじゃありませんし、まだまだ勉強して、いろいろな方々と野球の楽しさや面白さを広めていきたいと思っています。まあずっと横浜にはいますしね」
選手とチームとともに歩んだ前監督は今年のクリスマスで52歳になる。指導者としては、これから脂がのってくる時期でもある。外の世界で学んだあれこれをたっぷりと蓄えて、果たしていつの日か“第2次三浦政権”が発足するのか、淡い期待を持ちながら長い目で待ちたい。それまでお元気で、“永遠番長”——。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉

