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「上谷沙弥の本当の怖さを引き出したい」安納サオリが挑むスターダムの赤いベルト…大荒れ会見に“本音”「人生で初めて『ブス』って言われた(笑)」
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/12/20 17:03
12月29日、両国国技館で上谷沙弥の赤いベルトに挑む安納サオリ。2026年2月20日には青春時代を過ごした滋賀県大津市で凱旋興行を行う
「34歳…体がどんどんベストに近づいている」
安納はリングではめったに表情を変えない。
「顔が崩れない、とかよく言われますけど、違うんですよ。試合に集中して、戦いに行っているので手を振る余裕なんかないです。いつ来られてもいいように。オフはこんな顔じゃないですか。」
気づけばプロレスラーになって10年という月日が流れていた。安納はこの10年という歳月をどう感じているのだろうか?
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「ひとつひとつ思い起こすと、長かったあ、と思うけれど、アッという間。1年1年が違う景色。何もできなかった、運動も嫌いで汗をかくのもイヤだったのが、泣きそうになりながら道場に行って、歯を食いしばってやってきたから、今があるんだなあ。プロレスに出会えてよかった、って毎年言ってますが、これは何年経っても言っていると思います」
それを踏まえて、「これからの安納サオリ」について尋ねてみた。
「これからの安納サオリ? その質問、すごい苦手(笑)。公表してますが、34ですよ。2月で35になって。でも、動けるし、むしろ自分の体がどんどんベストに近づいていると感じている。でも、いつか終わりは来ると思うんですよ。まだ見えていないからわからないけれど、見えた時が終わりかな。その時まで後悔ないように。ケガなくリングに上がる。健康第一で、私の代わりはいない、と思ってやっていきたい」
「体は1週間に1回リセットします。気持ちは毎日リセット。仕事第一です。最近、車も買ったから、一人でドライブしますし、サウナも行きます。やっぱ、憧れやった。格好いい車で会場に入る、というのが夢だった。だからいい車買おうって。運転はそんな得意じゃないんですけど、ちょっとずつ慣れていって。試合終わったら、すぐ一人になれる新しい空間が広がった。3カ月に1回は自分の車で教習受けています。先生からは上手って言われますよ。車、大事に乗ってあげたいな、と思っています」


