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「上谷沙弥の本当の怖さを引き出したい」安納サオリが挑むスターダムの赤いベルト…大荒れ会見に“本音”「人生で初めて『ブス』って言われた(笑)」
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/12/20 17:03
12月29日、両国国技館で上谷沙弥の赤いベルトに挑む安納サオリ。2026年2月20日には青春時代を過ごした滋賀県大津市で凱旋興行を行う
おてんばな幼少期「“あざとい女”でしたね」
「子供の頃の私は、見た目お嬢様。髪はロングでパーマかけていたし。パーマは美容師のおばあちゃんがやってくれたんです。でも中身は、女の子とより男の子と遊ぶ超活発な女の子。習いごとが大好きでした。興味あることは全部やりたい。幼稚園くらいからバレエに週2、ダンスに週3、水泳、ミュージカル、塾、ピアノもしてました。毎日行っていました。習いごとのハシゴの日もあった。勉強は嫌いなので、塾には友達に会いに行っていました。それが楽しかった。私、運動嫌いなので、水泳はすぐに辞めちゃいました。親には感謝しています。お月謝もかかるし、いい経験させてもらった。身についてますね」
初めて聞く幼少期の話は興味深かった。
「よくか弱いアピールしてました。1回だけ、幼稚園の時、手首骨折して、みんなに心配されて、ちやほやされて、それがなんかうれしくて。その後、ちょっと何かあると『骨折かもしれない』とレントゲン撮りにいきたがってました。三角巾とか松葉杖とかになんか憧れのようなものを抱いて、ちょっと“あざとい女”でしたね」
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「そして口が悪い。先生には怒られて、もう少し女の子らしい話し方をしなさいと言われました。3歳下と4歳下の弟が二人。もう、やばいですよ。奴隷扱いですよ。今は仲がいいですが、『姉ちゃんは前から歩いてきたら殴られるから怖い、壁にくっついて逃げてた』って言っていました。弟たちは年子なので仲が良かった。ひねくれているわけじゃないですが、私は私だしって。ただ、反抗期がすごかったので。ダンス留学で海外に行ってかぶれていたんで。反抗期の度合が増していた。その私の姿を見て、弟たちは『僕たちは反抗期でいないでおこうな』と言っていたようです」
「お友達はいっぱいでしたよ。小、中、高それぞれ。滋賀と東京で離れててもみんな今も仲良しです。今度のウカルちゃんアリーナにはその友達、高校の体育祭で踊ったクラスメイトも全員来てほしい。それから先生にも来てほしい。家族はもちろん総出です」


